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モンベル「カメラップ」

アウトドア用品メーカーが考えたカメラ保護布

 写真をメインとした旅行なら、カメラをカメラバッグに入れて持ち運ぶのが一般的だと思うが、観光やハイキングが目的でついでに撮影するというとき、他の荷物と一緒にカメラを運びたいときがある。昔からカメラメーカーの純正で「速写ケース」があるが、装着レンズに限りがあることと、撮影時にケースが邪魔になることがあり、以前ほど重視されていない。

 このような時に役立ちそうなグッズとして、テントやバックパックなどのアウトドア用品のメーカーであるモンベルから、カメラを包んで、他の荷物と一緒に持ち運ぶための布「カメラップ」が売られているのでチェックしてみた。

 カラーは9色あるようだが、完売しているカラーもある。手にしたのは「ロイヤルパープル」という渋い色のものだ。

 カメラップの仕組みは、カメラを包んで、取り付けられているゴムで止めるだけ。簡単に収納でき、取り出しも簡単だ。素材は「シャミース」というポリエステル地のもの。フリース素材と同様のもので、カメラを包む内側が起毛している。軽量ながら保温性があるのが特長とのこと。

 カメラップのサイズは約46cm四方と結構余裕があり、ニコン D200とAF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18~200mmの組み合わせを包むことができる。全長184mmの80~200mm F2.8レンズを装着するとさすがに少し包み切れなかったものの、全長136mmの80~400mm F4.5~5.6なら包むことができた。ちょっとした望遠レンズなら十分対応できるので、カメラケースよりも汎用性がある。


ニコンD200と人気の高倍率ズーム18-200mmの組み合わせを包んでみた 素材はシャミースというポリエステル地のもの

カメラを包んで、取り付けられているゴムで止めるだけ 大きめのレンズ(トキナーの80~200mmの大口径ズーム、全長184mm)でチェックしてみた 一見包めているようだが、ちょっとサイズが足りない。右上からレンズが顔を出しているのがわかる

そこでもう少し小さいサイズのレンズ(トキナー80~400mm、全長136mm)で試してみた 80~400mmなら大丈夫

 カメラを包む布という発想は、既存のカメラ用品メーカーからネオプレン素材で衝撃吸収効果に優れるものがあるが、使わないときにかさばることとがデメリットである。しっかりしたバッグに入れて運ぶなら、このような薄い素材のものでも、カメラ外側の傷を防ぐことができ、持ち運びに支障はない。

 また、用品メーカーのものはマジックテープで留めるものが多いのに対し、輪ゴムで包むものに対する汎用性を持たせているところが独自でユニークなアイデア。一見、カメラボディを拭くシリコンクロスに輪ゴムがついているだけに見えるデザインだが、実際にカメラを使っている人が考えたのであろう、シンプルながら使い勝手のいい製品だ。



URL
  モンベル
  http://www.montbell.com
  製品情報
  https://www2.montbell.com/japanese/asp/products/Spg_shosai.asp?cat=4602&hinban=1123214


( 木村 英夫 )
2006/05/09 01:09
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