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アイ・オー・データ USB2-W12RW

リード18.5MB/secの高速USBカードリーダー

USB2-W12RW(メモリーカードは別売)
 USB 2.0対応の低価格なカードリーダーを日々の取り込みに使用するユーザーも多いだろう。高速かつ安価で、さらにデスクトップPCあるいはノートPC、WindowsあるいはMacintoshといったプラットフォームを問わない汎用性も強みだ。

 今回紹介するアイ・オー・データの「USB2-W12RW」は、リード18.5MB/sec、ライト10.55MB/secを謳う高速動作が売りの製品。前モデル「USB2-8inRW」がリード7.4MB/sec、ライト6.45MB/secだったことを考えると、リードで2.5倍、ライトで1.6倍の高速化を実現したことになる(いずれもカタログ値)。対応OSはWindows 98/Me/2000/XP、Mac OS 9.0.4~9.2.2、Mac OS X 10.1.2~10.4.2。

 現在、メモリーカードの読み込み速度は、最速のもので20MB/secクラス。そのため、従来の7MB/secクラスのUSBカードリーダーだと、カード側の速度を生かしているとは言いがたい。USB2-W12RWなら20MB/secそのままは無理としても、あのうっとうしい取り込み時間を少しでも短縮できるかもしれない。


正面。左上のSD/MMCスロットはminiSDを、右下のメモリースティックスロットはメモリースティックDuoをそのまま挿せる 前モデル「USB2-8inRW」(上)との比較。対応メディアは2倍に増えた

 スロットは4つ。向かって左上のスロットが、SDメモリーカード/MMC/miniSD/RS-MMC用。右上がCF/Microdrive用。左下がスマートメディア(3.3V仕様)/xDピクチャーカード用、右下がメモリースティック/PRO用となる。

 miniSDカードやメモリースティックDuo/PRO Duoをアダプターなしでスロットに挿入できるのも特徴。これらを使うには通常、アダプターが必要になるが、本製品ではそれぞれSDスロットとメモリースティックスロットに直接挿せる。ただでさえ面倒なアダプターの着脱を省略できるので、この手のメディアを多用する人にはうれしい仕様だろう。もちろんバスパワー、マスストレージクラスに対応する。消費電力は最大130mAhで、前モデルより15mAh低くなっている。

 実際に取り込み開始から終了までをノートPC(Windows XP Professional、Pentium 1.13GHz、メモリ1GB)で計測してみた。比較の意味で、同社の旧モデル「USB2-8inRW」でも同条件で計測を行なっている。

 サンプルに使用したのは、CFがサンディスクのExtreme III(1GB)とバッファローのRCF-GP(2GB)、SDメモリーカードがExtreme III(1GB)。いずれも高速転送に対応している。それらのカードからW12RWを経由し、D100で撮影したRAWデータ120コマ(計968MB)をWindows XPのMy Picturesフォルダに転送している。5回転送し、その平均値を求めた。結果は下表の通り。

USB2-W12RWを使った1GBの転送時間
メディア名 種別 USB2-W12RW USB2-8inRW
Extreme III(1GB) CF 2分06秒 2分18秒
RCF-GP(2GB) CF 2分03秒 2分24秒
Extreme III(1GB) SD 2分12秒 2分35秒


 やはりW12RWの方が高速で、8inRWに対し12~23秒の差が付いた。今回のテストは1GB分だけだが、人によっては2GBやそれ以上の転送を強いられている場合もあるだろう。実売で2,500円前後とそれほど高価な製品ではないので、手持ちのUSBカードリーダーの転送速度に不満を持っているなら、買い換えるのも手だ。

 不満らしい不満を感じないW12RWだが、強いてあげるならSDメモリーカードのスロットが前モデルのプッシュロック・プッシュイジェクトタイプではなく、つまんで引き出すタイプになったこと。

 加えて、付属のUSBケーブルが50cmと短く、デスクトップPCなどで取り回しに自由が効かないケースがあることだ。些細な点だが、1mのケーブルが付属する製品も見受けられるので、たかがUSBケーブルといわず考慮してほしい。



URL
  アイ・オー・データ
  http://www.iodata.jp/
  製品情報
  http://www.iodata.jp/prod/pccard/readerwriter/2005/usb2-w12rw/
  【8月24日】アイ・オー、ミニカード標準対応USB 2.0カードリーダ(PC)
  http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0824/iodata3.htm


( 本誌:折本 幸治 )
2005/11/08 00:59
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