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ケンコー スライドデジコピアDSLR

デジタル一眼を使ってフィルムをデジタル画像化

価格:21,000円


スライドデジコピアDSLR
 リバーサルフィルムでは、原版であるフィルムは貴重なもの。フィルムによる複製(デュープ)を作って貸し出しを行なうことがある。そこでリバーサルフィルムからデュープを作り出すアクセサリーとして、ケンコーから発売されていたのが「デュープリケーター」。フィルムカメラでフィルムを撮るものである。中にレンズが組み込まれていて、ピント合わせやトリミングが可能というものだ。ニコンのベローズユニット用のアクセサリーにも、ポジ(リバーサルフィルム)を複製するパーツが売られていた。

 デジタル時代では、デジタル画像は簡単に複製できるので、デュープリケーターは不要だが、フィルムからデジタル画像を作り出すには、同じようなアクセサリーで対応可能、ということで考え出されたのが、今回紹介するケンコーの「スライドデジコピアDSLR」だ。

 もちろん、フィルムスキャナやフラッドベットスキャナでも、フィルムをデジタル画像にすることは可能だが、コンパクトに置けること、持っているデジタル一眼が活用できることがポイントだ。従来のデュープリケーターとの違いは、35mm判フルサイズから35mm判のデュープを作るか、APS-Cフォーマットにするかというところで、フォーサーズでは、撮像素子のサイズが小さいため、少し周囲がトリミングされた状態でしか写すことができない。

 デジコピアはTマウント(天体望遠鏡などにカメラをつけるための汎用マウント)に対応。別売りのTマウントアダプターでキヤノン、ニコン、コニカミノルタ、ペンタックス、フォーサーズなどに対応する。


前側がピントリング、後ろにズームリング。ズームリングによって、APS-Cサイズ対応のデジタル一眼では、中央部を1.5倍に拡大して写すことも可能。APS-Cサイズから1.5倍拡大するとフルサイズ35mmに対応するはずだが、実際にやってみると周囲がややケラれる スライドデジコピアDSLRのヘッド部分は上下に移動する。スライドホルダーの移動で左右の調整が可能なため、トリミング時に写したい位置を選んで撮影できる

スライドデジコピアDSLRの先端部分には、52mm径のフィルターネジが切られており、フィルターが装着可能だ。ハーフNDフィルターを取り付ければ、明暗差の調整ができる レンズ部に電子的な接点が全くないため、ニコンの中級機では露出が完全にマニュアルになる。室内光源でもオートホワイトバランスにより、問題なく撮影できる。また、スローシャッターでもフィルムごとブレるので、撮影画像がブレる心配はない

 このスライドデジコピアDSLRは、本来ポジをデジタル画像にするものだが、先端に取り付けるフィルムホルダーはマウント、スリーブのどちらにも対応可能なため、ネガを複写し、デジタル画像化を試みてみた。


複写したネガ。ファインダーでよく確認したつもりだったが、少しズレている 「Photoshop Elements」で画像を直す。イメージ-色調補正-階調の反転でポジ画像化、ネガのオレンジマスクの影響で色調がおかしいところを画質調整-カラー-カラーバランスでグレー点を指して調整する

 スライドデジコピアDSLRは、いつも使っているデジタル一眼で、フィルムの名作を簡単にデジタル画像にできる、というメリットの製品だ。マウントを交換すると、複数のメーカーのカメラで使えるのも嬉しい。



URL
  ケンコー
  http://www.kenko-tokina.co.jp/


( 木村 英夫 )
2005/10/27 10:05
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