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クラスト RS-MMC 128MB

最近名前を聞く謎の記録メディア

 RS-MMCとは、正式名称の「Reduced-Size MultiMediaCard」の通り、従来のMMCを小型化した上位互換の記録メディアだ。国内ではメジャーとはいえないものの、RS-MMCスロットを備えるノキアの携帯電話「6630」や「702NK」ユーザーを中心に、一部のマニアから熱い視線を受けている。

 厚みや横幅はMMCと共通だが、縦横のサイズが18×24mmとMMCの約半分になっているのが特徴。専用のアダプタをお尻に取り付けMMCとほぼ同じサイズにすると、従来のMMCスロットでも使用可能になる。MMCA(MMC Association)での標準化は2002年11月で、海外でもやはり携帯電話を中心に利用されている。


アダプター装着時 本体とアダプターを分離した状態 RS-MMC(左)とSDメモリーカード

 同じく小型メモリのminiSDの場合、その外観から本家のSDメモリーカードより厚みを減らすという努力がうかがえる。一方、RS-MMCは単に下半分をカットしただけと単純。その差はアダプタとの接合部に現れており、SDメモリーカードと同サイズの外装にすっぽり覆われるminiSDに対し、RS-MMCとアダプタの接合部は少々グラグラする印象を受ける。しかし、真横に対しては簡単に引き抜けない構造になっており、試用中、スロット内にRS-MMCだけが残るという問題は起きなかった。故意に外す場合は、アダプタ側のPUSHと書かれた部位を押し込むと、裏側の爪が浮いてRS-MMC部との接合が解かれる。

 今回試用したRS-MMCはMMC4.0に準拠した製品のようで、計13の接点が設けられている。そのため、13ピンインターフェイスを備えた機種なら52MB/secの高速転送が可能だという。接点がアダプタを介さないのも速度面で期待できる。また、最近では低電圧駆動が可能な「DV(Dual Voltage) RS-MMC」も登場しており、携帯機器との親和性をさらに増しているところだ。

※RS-MMCはピン数がMMCと同じで、7ピンの製品も存在します。また、MMC4.0に準拠した通常サイズのMMCでも13ピンインターフェイスを備えた製品があります。

 普及はいまひとつながら、秘めたポテンシャルを感じさせるRS-MMC。しかし、国内のデジタルカメラで13ピンスロットを備える機種はなく、今のところ本来の実力を発揮する機会はないと見てよい。

 実際に*ist DSのSDメモリーカードスロットに装着し、RAWデータでの書き込み速度を調べてみた。RS-MMCはアイ・ジー・エス株式会社のネットショップ、「クラスト」ブランドのものを試用した。なお、*ist DSはMMCの対応を謳っていない。

 条件は、ドライブモードを連写、フォーカスをマニュアル、露出モードをシャッター速度優先、画質モードをRAWで固定。この状態でRAWデータを連写し、1コマ目のシャッターが落ちる瞬間から10コマ目のシャッターが落ちる瞬間までをストップウォッチで測った。すると、20MB/secの高速SDメモリーカードでは15秒7〜16秒だったのに対し、128MBのRS-MMCは42秒2〜42秒5と大きな差が付いた。カメラ側の書き込みファームウェアがSDメモリーカードを想定したものなので、この結果は仕方がないところだ。

 また、HDBENCHでPCでの転送速度を調べてみた。PCカードにはCardBus対応の松下電器製SDメモリーカードアダプタ「BN-SDDAP3」を使用。結果はリード約1.45MB/sec、ライト約1.35MB/secとなり、最近のSDメモリーカードに比べて大きく劣る内容となった。ちなみに、バッファローのminiSDカード(128MB、RP-SS128B)ではリード約5MB/sec、ライト約1.5MB/secだった。13ピン対応のPCカードアダプタが手元にあれば、ここまで差は付かなかっただろう。

 デジタルカメラの世界では実力を発揮できないRS-MMCだが、702NKなどとの共用メディアとしては便利。価格は512MBが7,000円前後、256MBが4,600円前後だ。



URL
  クラストオンライン
  http://www.crast.net/
  RS-MMCとは(ケータイ)
  http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/keyword/22939.html
  MMC4.1仕様書(英文、PDF)
  http://www.mmca.org/compliance/buy_spec/MMCA_System_SummaryV41.pdf


( 編集部 )
2005/06/28 00:34
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