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ニコン Ai AF-S Teleconverter TC-17E II

~VRレンズ対応の純正テレコンを試す

TC-17E II
 AFニッコールレンズ用のテレコンバージョンレンズは現在3種類。このうち、2004年7月に発売された1.7倍のTC-17E II(標準価格52,500円)を取り上げたい。

 焦点距離を伸ばしたいとき、デジタルズームより画質劣化の少ないテレコンバージョンレンズは便利なアイテムだ。しかし、焦点距離ばかりではなく、明るさにも同じ倍数がかかるため、F2.8のレンズなら1.7をかけてF4.8と暗くなる。もともと明るいレンズなら問題は少ないが、開放F値がF8のように暗くなると、AFが使えなくなる可能性もある。

 また、本来のレンズに余分な光学系を付け加えるため、一般的に画質は悪くなる。どれくらい悪くなるかはテレコンバージョンレンズの性能によるが、安い製品の場合、それなりの覚悟は必要だ。一方、カメラメーカー純正の製品は高価だが、画質に対する安心感は高い。テレコンは焦点距離と共にレンズの悪さも引き延ばす傾向があるので、レンズそのものよりも性能にこだわりたいアイテムだ。

 TC-17E IIの性能は大変に高性能。一般にテレコンを装着すると、レンズが暗くなることもあってAFが遅くなるものだが、TC-17E IIは未装着時とほとんど同等。ボケ方も問題なく、青空を背景にしても色が濁らないなど、画質でも特にデメリットは感じられない。

※作例のリンク先は、特に記載がない限り、撮影した画像データをリネームしたものです。クリックすると撮影した画像が別ウィンドウで表示されます。

※キャプション内の撮影データは画像解像度(ピクセル)/露出時間/レンズF値/ISO感度/レンズの焦点距(35mm判換算)です。

※すべての作例は、D1X、AF-S 70-200mm F2.8 VRの組み合わせで撮影しています。


テレコン装着時。3,008×1,960 / 1/640(秒) / F4.8 / 125 / 0 / 510(mm) こちらはテレコンなしで撮影。3,008×1,960 / 1/640(秒) / F4.5 / 125 / 0 / 300(mm)

テレコン装着時。3,008×1,960 / 1/400(秒) / F4.8 / 125 / 0 / 510(mm) テレコン装着時。3,008×1,960 / 1/640(秒) / F4.8 / 125 / -0.3 / 510(mm)

 ただし、装着できるのはAF-S、AF-Iの望遠系レンズとなっており、現在対応するのは8本。200~600mmの単焦点レンズ、ズームはVR付きのGレンズ(70~200mm F2.8と200~400mm F4)に限られてしまう。「なんだそれだけか」と思われるかもしれないが、実はこのあたりのレンズが一番テレコンを装着したいレンズでもある。例えばAF-S 300mm F2.8D II(IF)は標準価格で63万円もする。高価なレンズを使いまわして焦点距離を稼ぎ、追加投資を減らせる意味では、対応レンズのラインナップは妥当なものに感じる。

 対応レンズで筆者が持っているのは、283,500円のAF-S 70~200mm F2.8G(IF)。TC-17E IIの5万円強で119~340mmになるメリットは大きい。デジタル一眼レフに使えば、180~510mm/F4.8相当にもなる。しかもVRに正式対応。なおTC-20E IIとTC-14E IIにはVR対応の表示がないので、どこまで有効に働くのかは不明である。

※掲載後、読者より「AF-S VR Zoom Nikkor ED 70~200mm F2.8G (IF) 製品に関するQ&A」というニコンのページにおいて、「手ブレ補正機能が使用可能」との表記があると情報をいただきました。TC-20E IIおよびTC-14E IIでも手ブレ補正が有効に働くことが明言されています。

 使えるレンズが限定されることもあり、純正テレコンの購入は悩むことが多い。ただ、対応するレンズを持っているなら、金額に見合う性能が得られるだろう。

  製品情報
  http://www.nikon-image.com/jpn/products/lens/af/telecon/ai_af-s_tc-17e_2.htm


URL
  ニコン
  http://www.nikon.co.jp/


( 安孫子 卓郎 )
2005/02/01 01:11
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