デジカメ Watch
連載バックナンバー
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ワイルドに変身した定番カメラバッグ
[2009/05/12]

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[2009/05/08]

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[2009/04/17]

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[2009/03/16]

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~FlickrやPicasa対応のデジタルフォトフレーム
[2009/01/30]

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[2009/01/05]


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QPcard AB「QPカード101」

~グレーチャートの新スタンダード

QPカード101。姉妹品にQP card201というカラーチャートもある
 デジカメの撮影手法は日進月歩、3カ月で状況ががらりと変わる。たとえば最近のデジカメはオートホワイトバランス機能の信頼性が上がっているため、光源の色温度の補正をあまり気にしなくても良くなった。

 反対に最近、重要視されはじめたのがグレーバランス。いわゆるカブリをなくし、写真をすっきりとさせるための重要なテクニックだ。

 グレーバランスとは無彩色のバランスをとること。これさえ押さえれば色補正はおおよそ出来たようなものといわれる。そのためにカラーチャートの写しこみなどが広く行なわれているが、カラーチャートは意外に高価ということで安価なグレースケールカードを使う人が増えている。

 「QPcard101」は、スウェーデンQPcard ABのグレースケールカード。黒と白、そして18%グレーが塗ってある短冊状の紙である。裏の保護フィルムをはがすと接着剤加工してあり、どこでも付箋紙のように貼り付けられるようになっている。15枚ひとつづりで、チャック付きのメタリック袋入り。これで標準価格が2,625円、一枚当たり175円とお安い。汚れたら捨てられる低価格がQPカードの魅力である。

 QPカードのようなグレーチャートを使ってカラーバランスを整えると、操作一発で色かぶりがとれ写真がスッキリする。方法はいくつかあるがPhotoshop Elementsなら、まずファイルを開きカラーバランスとレベル補正のグレースポイトで、QPカードのグレーを指定してほしい。これだけでも、いままでの記憶とカンにたよったトライ&エラーの補正やPhotoshopまかせの自動補正とは、手順の早さも仕上がりにも差が出る。

 マニュアルでグレーを無彩色と設定をしてもいい。つまりRGBをそれぞれ同じ値にする、それこそ128、128、128と決め打ちするのも手だ。こうやって補正したデータを保存しておけば、バッチ処理で一気に多量のファイルの補正も可能となる。


デジカメで撮ったままの画像 Photoshop Elementsのレベル補正で、グレースポイトでQPカードのグレーを指定する QPカードを利用しレベル補正とカラーバランスを調整したもの

 このテクニックはもちろん、デジカメだけでなく銀塩写真のスキャニングなどにも使える非常に基本的なものだ。修正手順が少ないのでRAWデータだけじゃなく、JPEGやTIFFにそのまま適応してもいい。

 この話を聞いて以来、カメラと一緒にQPカードも文庫本にしおりがわりにして持ち歩くようにしている。撮る写真より、QPカードの写真のほうが多いときがあるのは御愛敬で許してほしい。



URL
  共同写真要品株式会社(QPカード総代理店)
  http://www.kpsnet.co.jp/
  QPcard(英文)
  http://www.qpcard.com/



2005/01/18 01:27
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