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iモード判 セノガイドC

~自分の目で露出を決定してみよう

iモード判 セノガイドC。「iモード」となっているが、各社の携帯電話でも見ることができる
 露出というものをカメラが決めるものになって久しい。本来、誰にでも使えるカメラを目指して搭載されたAE機能だが、カメラには撮影意図などに考えが及ばないから、結局は撮影者が被写体にあわせて露出を補正をすることになる。

 被写体の色や反射率などによって、その補正値はくるくる変わるものだから露出補正は本当に難しい。ただでさえ奥が深い露出決定がカメラの頭よくなればなるほどに、ますます難しいものになってしまった。

 ここで少し、発想を転換する。太陽という光源はひとつ。ならば光の反射率や明るさの量を機械で測らなくても、環境によって露出は決定できるはず。そうやって、僕らの親父の世代までは露出は自分のカンで決めていた。体感露出でカメラを操作し、写真を撮っていた時代が確かにあったのだ。

 ということでセノガイドである。セノガイドは'80年代まで市販されていた露出決定のための計算尺である。プロからも非常に高い評価を受けていたのにもかかわらず、当然のごとくカメラの高機能化によって廃れていってしまった。

 ところが最近、再評価が高まり、オークションなどでも高値を呼んでいる。カメラ任せのAE機能に慣れきった現在だからこそ、この知恵の固まりに触れて露出を見直そうと、須賀奏介氏はセノガイドを研究しWebに再現している。グラフィック豊かなHTML版の体験セノガイドCもあるのだが、ここでは実用性を重視し、携帯電話でも使える「iモード判 セノガイドC」を紹介する。

 使い方は簡単だ。サイトにアクセスして「昼間撮影」>「戸外の人物及び静物・狭い風景(近景)」>「冬11月~2月」>「晴天」とクリックすると「am11~pm1」の項目にISO100の露出が、例えば「1/125  f11」と出てくるのだ。


これがオリジナルセノガイドC
説明書の裏面には緯度による修正値がある

 ほとんど好事家の骨董趣味と思われがちのセノガイドだが、デジカメ世紀になった現代でもセノガイドが活躍できる場がある。それは「月及び月光風景撮影」「夜景各種撮影」といった非常に暗い光での写真である。シャッターをバルブにできるデジカメでないと難しいが、セノガイドを参考にすれば月光写真や花火なども簡単に写すことが出来るのだ。



URL
  iモード判 セノガイドC
  http://www1.odn.ne.jp/~suga/i/guide/index.html


( 保坂 昇寿 )
2005/01/13 00:45
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