連載バックナンバー
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モノ・レイク(後編)
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モノ・レイク(前編)
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雪が降った5月のセコイア
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5月、霧のキングス・キャニオン
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サンタ・クルーズ島へ日帰りの旅
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春のデスバレー(後半)
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パソ・ロブレスの冬
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モハヴェ砂漠の冬(後半)
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モハヴェ砂漠の冬(前半)
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砂漠のルート66
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サークル・Xランチ、サンタモニカ・マウンテンズ
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ヤングプロフェショナルに人気の高級アパートメント
写真3
F8 / 1/4 秒 / シグマ 24-70mm F2.8 EX DG Macro(24mm)
LAのダウンタウンとビバリーヒルズの中間に位置する高級アパートメントを撮影した。
このアパートがあるエリアはオフィス街にも近く、大きなショッピングセンター、レストラン、美術館も近くにあり、とても便利なところだ。そのせいか、生活に余裕がありそうなヤングプロフェショナルが多く住んでいる。特に女性を多く見かけるアパートメントだ。僕もシングルならこんなアパートメントに住んで、週末は美術館にでも出かける都会的な生活をしてみたいものだ。
この建物は最近改装して、外装、内装とも新しいペイントをしたばかりだ。何かの建築賞も受賞しただけあり、よく見かける最近建てられた平凡なアパートビルとは違う、一風変わっていて洒落たデザインのアパートメントだ。
撮影は太陽が当たっている東側の外観から撮影をスタートした。太陽が真上にある時間は室内や中庭を撮影。午後から太陽が西へ動くと西側の外観を撮影した。サザンカリフォルニアの太陽は強く、白っぽい壁などのディテールを出すのが難しく、また影が強く出るので、太陽の位置をよく観察しつつ、1日中移動しながら、150室以上ある4階建て地下2階のアパートメントを撮影した。
最終的に使用する30カットを目標に、100カット以上も撮った。もし大型カメラで撮るなら20カットが限度だったと思う。今回は、多くのカットで全体的なアパートメントのイメージを伝える小さなブックレット作成が目的だったので、予算的なこともありデジタル一眼レフでOKだった。もっとも建築写真撮影の多い知人のカメラマンからも、デジタル一眼レフが最近多くなったと聞いている。シフトレンズを購入すれば、デジタル一眼レフでかなりの建築写真も撮れる時代になったと思う。
さて撮影だが、太陽がいいところに来るのを待ってもどうしても強い影ができるので、ライト使うことが多かった。玄関先にあるパームツリーは、周りの木に囲まれて完全に影。強い太陽光はアパートに直射。カメラマンの足元から小型ストロボを当て、木がツブれるのを防いだ(写真1)。玄関正面もやはり完全に影で、同じくストロボを当てた(写真2)。大型カメラだとそれ相当のライトが必要だが、今回は小型ストロボで間に合った。
※すべて、使用したカメラはキヤノン EOS 20Dで、ISO100で撮影しました。
※画像下のデータは絞り/シャッター速度/レンズ(実焦点距離)です。
写真1
F7.1 / 1/250秒 / シグマ 12-24mm F4.5-5.6 EX DG Aspherical HSM (12mm)
写真2
F5.6 / 1/160秒 / シグマ 12-24mm F4.5-5.6 EX DG Aspherical HSM (12mm)
玄関ホールでは、三脚にカメラを固定して、ストロボは天井に当てた(冒頭の写真3)。玄関面のアパートは、道を挟んで建つ3階立てのビルの屋上から撮影した(写真4)。コンクリートの屋上でカメラを構えていると、強い太陽の日差しで額から汗が流れ落ちた。ガレージから出てくる車を待ち、撮る(写真5)。地上レベルから手持ちで撮る(写真6、7)。広角レンズで3階から撮る(写真8)。
写真4
F13 / 1/160秒 / シグマ 24-70mm F2.8 EX DG Mcrro(70mm)
写真5
F11 / 1/125秒 / シグマ 24-70mm F2.8 EX DG Macro(39mm)
写真6
F11 / 1/160秒 / シグマ 24-70mm F2.8 EX DG Macro(24mm)
写真7
F13 / 1/100秒 / シグマ 12-24mm F4.5-5.6 EX DG Aspherical HSM (12mm)
写真8
F14 / 1/100秒 / シグマ 12-24mm F4.5-5.6 EX DG Aspherical HSM (12mm)
このビルは中庭を囲むようにして建っているから、開放的な廊下からはきれいな中庭が見え(写真9)、プールもあり、南国のホテルのようだ(写真10、11)。大きなビルが見え、都会的な暮らしが感じられるのもこのアパートメントの魅力(写真12、13、14)。廊下の大きな窓からは明るいカリフォルニア光がよく入る(写真15)。部屋には暖炉があり(写真16)、ベランダ付の窓も特徴がある(写真17)。
撮影は朝の10時から始め、ランチブレイクの30分を除いて、夜の7時まで休みなく、スムースに終わった。この日はウイークデイで、昼間働いている人が多く、ほとんど住人の邪魔が入らなかったからだ。
写真9
F11 / 1/100秒 / シグマ 12-24mm F4.5-5.6 EX DG Aspherical HSM (12mm)
写真10
F11 / 1/160秒 / シグマ 24-70mm F2.8 EX DG Macro(30mm)
写真11
F11 / 1/100秒 / シグマ 12-24mm F4.5-5.6 EX DG Aspherical HSM (12mm)
写真12
F11 / 1/100秒 / シグマ 12-24mm F4.5-5.6 EX DG Aspherical HSM (12mm)
写真13
F13 / 1/160秒 / シグマ 24-70mm F2.8 EX DG Macro(28mm)
写真14
F16 / 1/125秒 / シグマ 12-24mm F4.5-5.6 EX DG Aspherical HSM (12mm)
写真15
F6.3 / 1/25秒 / シグマ 24-70mm F2.8 EX DG Macro(50mm)
写真16
F5.6 / 0.6秒 / シグマ 24-70mm F2.8 EX DG Macro(24mm)
写真17
F16 / 1/2秒 / シグマ 12-24mm F4.5-5.6 EX DG Aspherical HSM (12mm)
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http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dialy_backnumber/
押本 龍一
(おしもとりゅういち)東京品川生まれ。英語習得目的のため2年間の予定で1982年に渡米する。1984年、ニューヨークで広告写真に出会い、予定変更。大手クライアントを持つコマ―シャルスタジオで働き始める。1988年にPhotographerで永住権取得。1991年よりフリー、1995年LAに移動。現在はLAを拠点にショービジネス関係の撮影が主。日本からの仕事も開拓中。
http://oshimoto.net
2006/11/08 16:16
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