トピック
夏の風景を鮮やかに彩る最高性能のフィルター「ZX C-PL N」
- 提供:
- 株式会社ケンコー・トキナー
2025年8月21日 08:00
ケンコーの「ZX C-PL」は、高透過偏光膜を採用したC-PL(円偏光)フィルターで、非常に色かぶりが少なく、面反射0.3%以下の優れた反射防止コーティングや独自のフローティングフレームシステムによる平面性の高さで、レンズの描写性能をほぼ落とさずに撮影できるのが特徴だ。
発売から約8年が経過する現在でも、色かぶりや面反射の少なさはトップクラスであり、個人的には、C-PLフィルターのリファレンス的存在だと考えている。そのZX C-PLに、新たに静電気防止コートを採用し、面反射0.16~0.2%に抑え、さらにコーティングを改良した新型フィルターが「ZX C-PL N」だ。
※本企画は『デジタルカメラマガジン2025年9月号』より転載・加筆したものです。
C-PLフィルターは、前枠を回転させて偏光膜の角度を変えることで、ある特定の方向からの反射光を抑えたり、逆に強調したりできる。例えば、順光の青空を暗く落としたり、水面や葉、ガラスなどの反射(テカリ)を抑えて、被写体本来の色をしっかり出したいときに威力を発揮する。
ちなみに、フィルター前枠に印字されている▲マークは偏光膜の方向を示しており、▲を真上にすると水平方向の反射光を低減できる向きにセットできる。太陽の高度にもよるが、この▲マークを太陽の方向に合わせれば、おおむね青空を暗く落とせる角度になるため、ここから青空に偏光ムラが悪目立ちしない角度に微調整していくのが時短テクニックだ。
CHECK 01|青空を暗く落として白い雲を印象的に
青空の明度を落として白い雲の白さを際立たせるのに効果的だが、色かぶりがあるC-PLフィルターだと、雲のグラデーションに濁りが現れることがある。その点、ZX C-PL Nは、色かぶりが極めて少なく、雲のグラデーションがグリーンやアンバーに濁ることなく、フィルターなしと同じ色みで写せるのが強みだ。
CHECK 02|表面反射を抑えて主役を引き立てる
太陽の光が反射して七夕飾りの文字が光って分かりにくい状態でも、ZX C-PL Nを使えば、反射をすっきり抑えられる。水面の反射を抑えて池の中の魚を見せたり、葉のテカリを抑えて、被写体本来の色を再現したいときに有用だ。逆に、反射光を強調することも可能だ。
伊達淳一が選ぶ理由 ZX C-PL Nの特徴
色のにごりがなく高いカラーバランスを誇る
高透過偏光膜を使用したC-PLフィルターは、わずかにアンバーやグリーンにかぶる製品もある。しかし、ZX C-PL Nはニュートラル性が非常に高く、ホワイトバランス固定で撮影しても、フィルターの有無で色みの変化はない。特に、中間調からシャドウにかけてのニュートラル性に優れている。
描写性能を維持する面反射0.16~0.2%
従来のZX C-PLよりも反射防止コーティングが強化され、面反射率が0.3%以下から0.16~0.2%に向上した。また、特殊な緩衝剤でガラスを保持する独自のフローティングフレームシステムにより、高い平面性を実現していて、高性能レンズの描写性能を落とさず撮影できる安心感は抜群だ。
ホコリの付着を抑える静電気防止コート
ZX C-PL Nは、従来のZX C-PLにはなかった静電気防止コートが施され、静電気によるフィルター表面へのホコリの吸引、付着が少なくなっている。撥水・撥油コーティングも施されているので、水や油を強力にはじき、指紋などの汚れが付着しても簡単に拭き取れるのも快適だ。
POINT|AEロックを押してからC-PLフィルターを回す
C-PLフィルターの偏光効果で青空などが暗く落ちても、ミラーレスカメラのライブビューだと、自動的に露出レベルが上がり、偏光効果が分かりにくい。そこでおすすめなのが、AELボタンを押してからC-PLフィルターの前枠を回す方法だ。これなら露出レベルが固定されるので、C-PLフィルターの偏光効果がはっきりと分かる。