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野鳥撮影の入門に最適な機動力に優れる超望遠ズーム
OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS II
- 提供:
- OMデジタルソリューションズ株式会社
2025年4月21日 07:00
野鳥撮影で必須となるのが、超望遠ズームレンズです。35mm判換算で800mm相当が標準レンズとも言われる野鳥撮影の世界でネックになるのが、大きく重くなりがちなこと。それらの課題を解決し、初めての野鳥撮影に最適な超望遠ズーム「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS II」の魅力を、野鳥写真家の菅原貴徳さんに解説してもらいます。
幼いときから生きものに興味をもって育ち、小学5年生のころ、野鳥撮影をはじめる。東京海洋大学、ノルウェー北極圏への留学、名古屋大学大学院を経て、フリーの写真家に。国内外、様々な景色の中に暮らす鳥たちを撮影し、図鑑や専門誌などに写真やエッセイを寄稿している。
※本企画は『デジタルカメラマガジン2025年5月号』より転載・加筆したものです。
人気の超望遠ズームがII型にリニューアル
野鳥撮影の入門レンズとして人気のM.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISにII型が登場した。OM-1 Mark IIとのセットで2kgを切る機動性を備えつつ、35mm判換算で200-800mm相当、テレコンバーターを使えば最大1,600mm相当までカバーできる、マイクロフォーサーズの利点を最大限に生かせる超望遠ズームだ。その進化は一見地味だが、使ってみると快適さは段違い。中でも5軸シンクロ手ぶれ補正への対応が最大の進化点といえる。
POINT 01|小型・軽量で800mm相当と野鳥に大きく迫れる1本
800mm相当の超望遠を実現しながら、小型で取り回しが良いのが本レンズの特徴。下は小型の猛禽、チョウゲンボウの精悍な表情をアップで捉えた写真。レンズが小さいので、車中に身を隠して窓からそっと撮影できた。
POINT 02|最大7段のシンクロ手ぶれ補正に対応
最大の進化点が、ボディとの協調による5軸シンクロ手ぶれ補正への対応。普段の手持ち撮影での安定度が増したのはもちろん、下のカワガラスの写真のように、1/5秒のスローシャッターで水を流すような表現までもが手持ちで可能だ。
POINT 03|フッ素コーティングと防塵・防滴性能で水辺や雨天のロケーションに強い
新たにレンズ前玉に施されたフッ素コートは防汚性能が高く、水しぶきをブロワーで簡単に吹き飛ばせる。OM SYSTEMの代名詞でもある防塵・防滴性能にも優れ、雨や雪も心配無用だ。波が寄せる浜辺でも、ローポジションで撮りやすい。
POINT 04|着脱しやすく使い勝手が良くなった開閉式の三脚座
新設計された開閉式の三脚座が新たに採用されている。開くだけでレンズからスムーズに取り外せて、手持ち撮影で三脚を使わないときに便利だ。また、アルカスイス規格なので、対応している雲台への取り付けもスムーズに行える。
POINT 05|テレコンバーターに対応し、さらなる超望遠も実現する
1.4倍と2倍のテレコンバーターに対応。それぞれ35mm判換算で280-1,120mm相当、400-1,600mm相当の超望遠ズームとして使える。近づけない場所にいる鳥を引き寄せたり、1.4mの短い最短撮影距離を生かした超望遠マクロ撮影に活用できる。
身軽に鳥を探しながら、手持ちで高画質に撮影できる
小型・軽量ながら、単体で800mm相当の超望遠を実現。一般的には超望遠に当たる画角だが、野鳥撮影では使用頻度の高い焦点距離と言える。鳥にとってストレスになり得る過度な接近を避けるためにも、超望遠レンズを使い鳥との距離を十分に確保したい。
そのような超望遠を、ボディと合わせ2kgほどの軽量システムで実現している点こそ、OM SYSTEMの強みだ。野鳥撮影の基本は鳥を見つけることにあるので、身軽に鳥を探せるという意味でもこの機動性はありがたい。
また、野鳥がいる環境は種や季節、時間帯などによってまちまちで、光量が限られることも少なくない。そこで頼りたいのが手ぶれ補正だが、旧型では未対応だった5軸シンクロ手ぶれ補正への対応により、最大で7段分の補正効果を実現している。
その違いはファインダーをのぞいた時点で体感でき、手ブレが大敵の超望遠撮影でも安定した手持ち撮影が可能だ。レンズの解像力を引き出す上でもブレの除去は重要で光学設計は変わらない旧型と比べて「画質が上がった?」と思うほど、歩留まりの向上を感じた。