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写真の色にこだわるための性能を凝縮したディスプレイ「ASUS ProArt Display PA279CRV」
- 提供:
- ASUS JAPAN株式会社
2023年9月21日 07:00
撮影後の画像チェックやRAW現像に欠かせないのが、広色域と色精度の高いディスプレイだ。ASUSから発売された「ProArt Display PA279CRV」は、4KかつAdobe RGB 99%の色域をカバーしていながら、コストパフォーマンスに優れた点が魅力。写真編集にこだわりを持つ木村琢磨さんに、その使用感を解説してもらった。
※本企画は『デジタルカメラマガジン2023年10月号』より転載・加筆したものです。
高画素時代の写真編集作業には広色域の4Kディスプレイが不可欠
デジタルカメラで撮影した写真はRAW現像を行うことが多く、正確なレタッチを行うにはしっかりとしたディスプレイが必要不可欠だ。大型の4Kディスプレイであればより精細なビューが可能となり、画面の大きさにも意味が出てくる。
また、sRGBだけでなくAdobe RGB対応のディスプレイならカメラが本来持つ広いカラースペースを扱える。4KでAdobe RGB対応となると高価な製品のイメージがあるが、PA279CRVはその両方を備えるだけでなく、さらにHDRにも対応した上で、価格は約6万円に抑えられている。優れたコストパフォーマンスが最大の魅力だ。
広色域:色再現性が高いので写真の仕上がりを追い込める
Adobe RGBはsRGBと比較して風景写真では欠かせない青から緑の領域(カラースペース)が広く、正確に自然界の色を再現できる。ディスプレイの解像度が高いことで写真が持つ本来のディテールが再現され、拡大せずとも細部まで確認できるためレタッチ作業もスムーズに行えて、全体の作業効率がアップする。特にAdobe RGB対応のハイエンドプリンターで印刷する場合は必須となる。
設置自由度:環境を選ばないコンパクトさと柔軟なアングル調整を実現
シンプルでスマートなデザインなので設置場所に困らない。愛用のMacBook Proとデザインの親和性が高い点もうれしい。上下左右とディスプレイの可動域が広く自分好みの位置に調整できるので、目線が低くなりがちなノートPCとの相性が抜群。省スペースに収まるディスプレイは圧迫感も少ない。
接続性:96W給電にも対応するUSB Type-C端子を搭載
私はMacBook Proをメインにしており、外部ディスプレイにつなぐ際は電源やHDMIケーブルなどケーブル類の多さに煩わしさを感じていた。PA279CRVには給電可能なUSB Type-C端子が搭載されていることで映像表示と電源供給をケーブル1本でまかなえる。
最大96Wの給電が可能なので、外部GPUを搭載した要求ワット数の大きいノートPCでも使用可能。ディスプレイ用の電源ケーブルと、ノートPCとディスプレイをつなぐUSB Type-Cケーブルがあれば、それだけで写真の編集環境が整う。
拡張性:簡単にマルチディスプレイできるデイジーチェーンに対応
アプリを立ち上げて作業をしているときにもっとディスプレイの作業領域を広げたいなと思ったことは誰しも経験があるだろう。デイジーチェーン機能を使うことでケーブル1本で同機能に対応する複数台のディスプレイを接続し作業領域を拡大することが可能だ。
デイジーチェーンは複数台のディスプレイをつなぐ方法なのでそれぞれの配置も自由であり、例えばメインPCに対して両サイドにディスプレイを1台ずつなど自分にとって最適な作業スペースが構築できる。
大画面の4K32インチや16:10の24.1インチも選べる充実のラインアップ
同シリーズはほかにも4K対応の32インチモデルとWUXGAの24.1インチモデルがラインアップされている。バランスを考えると27インチがちょうど良いと感じるが、より大きなサイズで鑑賞したり作業を行いたい場合は32インチをすすめたい。
アスペクト比16:10の24.1インチは16:9と比較すると縦に作業スペースが広いのが特徴。色精度も上位モデルと遜色ないので、4K不要でsRGB環境で十分という人に最適だ。