特別企画

「アイソン彗星+ラブジョイ彗星フォトコンテスト」結果発表!

11月15日より募集を開始しました「アイソン彗星+ラブジョイ彗星フォトコンテスト」の優秀作品を発表します。

選考は、短期集中連載「アイソン彗星撮影講座」を担当された写真家・飯島裕さんです。

賞はEIZO賞、ビクセン賞、ベルボン賞の3つ。受賞者には後日、個別に編集部より連絡させていただきます。

以下、選考いただいた飯島裕さんのコメントとともに、各賞の作品をご覧下さい。

EIZO賞

だいとしぃさん
※賞品 ColorEdge CX271

昇るラブジョイ彗星
撮影者コメント:12月8日に連続撮影したラブジョイ彗星を、彗星部分を切り抜き、比較明合成しました。高度があがるにつれはっきり見えてくる長い尾が印象的でした。夜空は球状星団(M13)が昇ってきた時点を基準にしてあります。

飯島裕さんから

高度が高くなるにつれて彗星の尾がハッキリと見えてくるようすがよくわかりますね。

連続撮影した画像を作品にまとめるには、彗星自体をきちんと撮ることのできる技術はもちろんですが、撮影前に画面構成をイメージするセンス、撮影前の用意周到な計画と、撮影後の画像仕上げの確かな技術が必要になります。

この作品は、昇ってくる彗星の軌跡の配置や連続撮影の間隔も良く、画面構成の美しさもさることながら教育的な面もあり、素晴らしい彗星写真になりました。今回応募された作品の中でも、独自なアイディアがひときわ光っています。

ビクセン賞

numajiriさん
※賞品 アスコットZR8×32WP

11/19のアイソン彗星
太陽に最接近して崩壊する10日前の姿です。 真っ直ぐ伸びるダストテイルと、曲がりながら長く伸びるイオンテイルが写りました。 右端の明るい星は、おとめ座のスピカです。

飯島裕さんから

11月半ばのアウトバースト後は尾も長く伸び、大彗星らしい風格のある姿を見せてくれたアイソン彗星でした。

星空を背景に徐々に移動する彗星を長焦点の光学系で連続撮影、複数の画像を彗星核基準で比較明合成して、画面からはみ出すほど長く成長し、激しい変化を見せてくれた尾の詳細な様子をはっきりと描出することに成功しています。

宇宙空間を太陽に向かって進んでいく様子がリアルに感じられる、撮影者のハイレベルな天体撮影・画像処理技術が見事に発揮された作品です。

ベルボン賞

ykさん
※賞品 V4ユニット

白山上空のアイソン彗星
撮影者コメント:11月16日撮影 日本三名山の一つ、白山から昇ってきたアイソン彗星です。 月没間際のため、白山は赤焼しました。

飯島裕さんから

同じ場所で尾が雄大に伸びたかもしれないアイソン彗星の星景写真を撮ることを計画していたのではないでしょうか。

この作品が撮影された日は、アウトバーストでアイソン彗星が急増光し、まさに「ほうき」のような美しい尾を見せてくれた日でした。月が明るい夜でしたが、沈む間際の月の光が雪を赤く照らした素晴らしいタイミングで彗星を見事にとらえ、この上なく美しい星景写真となっています。

撮影地や時刻の選択、画面のやや右に配置した彗星の位置など、撮影者のセンスが感じられます。

たくさんのご応募、ありがとうございました!

デジカメWatch編集部