特別企画

デジカメ好きのためのマイクロソフト「OneDrive」入門講座

15GB無料のオンラインストレージを活用しよう

一眼レフだけでなく、スマートフォンやコンデジなど様々なデジカメで気軽に写真を撮ることを楽しめるようになり、便利になったなぁと実感する今日この頃ですが、一方で撮った後のデータの管理をおざなりにしている方も多いのではないでしょうか。

データの保管や管理の方法は様々ありますが、現在最も手軽で安全性の高いものは、急速に市民権を得てきているクラウドストレージによる管理かと思います。そこで今回はOneDriveというクラウドストレージサービスの活用方法について紹介します!

OneDriveとは

OneDriveはマイクロソフトが提供するクラウドストレージなのですが、そもそも「クラウドストレージって何?」という人もいるかもしれないので簡単に説明しておきましょう。クラウドストレージとはオンライン上にデータを保管できるサービスのことで、ただデータを保管するだけでなく、PC⇔オンラインストレージ⇔スマホというように、さまざまなデバイスでデータを同期しながら共有できる点が特徴のサービスです。

ちょっと昔であればUSBメモリなどを使ってデータを移していた作業が、インターネットに繋がってさえいれば、データ移行の手間を気にすることなく、PCからでもスマホからでも同じデータにアクセスできるという非常に便利なサービスです。

OneDriveの場合、誰でも無料で使える容量は15GB。これは他の類似サービスと比較しても大きい方で、JPEG形式の写真なら数千枚保存できる容量です。

もっと容量が必要という方は追加プラン(課金)でデータ容量を増やすこともできますが、Office Premium、Office 365 Soloに付属するOneDriveなら1TBが使用できます。

しかもWordやExcel、PowerPointといったMicrosoft Officeアプリケーションは最新バージョンのOffice 2016が使えるので、普段Office系ソフトを良く使う方にはお得な選択と言えるでしょう。

写真を保存・シェアしてみよう

さて、そんなOneDriveですが使い方は非常に簡単です。すぐに使い始めることができるので実際の流れを見てみましょう。

まずはPCからのアップロード方法から。OneDriveへの保存は2通りで、ブラウザからアクセスする方法と専用のアプリを使う方法がありますが、専用アプリを使う方が便利です。WindowsはもちろんのことMacでも使えます。

専用アプリはWindows8.1および10にはプリインストールされているため、特にすることはありません。Windows7やMacの方は、OneDriveのダウンロードページからご使用のOSに合ったものをダウンロードして実行するだけです。ただし、使用にはMicrosoftアカウントが必要なので持っていない方は登録しておきましょう。

PCにOneDriveアプリがインストールされていればエクスプローラーの左側、ナビゲーションウィンドウにこのようなOneDriveフォルダがあるはずです。

あとはこの中に自分の保存したい写真をどんどん保存していくだけ。写真だけでなく動画や文章など好きなファイルが保存可能です。OneDriveフォルダは普通のフォルダと同じく、中に自由に好きなフォルダを作れます。

OneDriveフォルダに写真が追加されると、インターネットに繋がっている限り自動的に同じ内容のコピーをオンライン上の保護された自分専用の領域に作ってくれます。

OneDriveで写真を見る、共有する

写真のアップロードが終わったら、ブラウザからOneDriveにアクセスしてみましょう。先ほど自分のPCに作った構成がそのまま反映されているはずです。なおこのとき、サイズや通信環境によってはしばらく時間がかかることがあります。

写真を見るには自分で作ったフォルダか、左側の「写真」をクリック。「写真」ではフォルダに関係なくOneDriveの中にある写真をすべて見ることができます。

写真をクリックすれば詳細画面に変わり、共有やスライドショー、キャプションの追加など様々な作業ができ、右下の「i」マークをクリックすると撮影時のカメラ情報なども見ることが可能。

さらに特筆すべきはタグ情報です。この写真には「#動物」、「#猫」というタグが付いていますが、これは私が入力したものではありません。OneDriveにアップロードした際に画像認識され自動で付加されたものです。試しに「#猫」をクリックすると今回アップした1,000枚を越える写真の中から、猫の写真だけピックアップしてくれました。

写真によって誤検出されることもありますが、十分実用範囲。枚数が増えるほどこの機能はありがたいです。アップロードするだけで自動で整理してくれるんですから。

時代もここまで進んだかといった感じです。タグは後から自分で追加、変更することもできます。また、クラウド上のOneDrive内でアルバムを作ることも可能です(PCのOneDriveフォルダからは見えません)。

お気に入りの写真やイベントごとにアルバムを作っておけば、いつでもどこでもアクセス可能。このアルバムは実際のフォルダには関係なく、OneDrive上にある写真ならどれでも追加することができます。音楽のプレイリストを作るようなイメージですね。

ここで作ったアルバムはそのまま家族や友人と共有することも可能です。メールで直接送ったり、共有用のURLを生成することもできます。

スマートフォンからアップロードや共有をする

初めにも述べた通り、クラウドストレージはPCからだけでなく、スマートフォンやタブレットからでも同じデータにアクセスできます。スマホからアクセスするには専用のOneDriveアプリをインストールします。Android版とiOS版を用意しており、もちろん無料で使えます。

先ほどと同じアカウントでサインインすると、PCと同じフォルダや写真をスマホ上から確認することができますね。

PCと同じ高解像度の写真をダウンロードしたり、SNSですぐに写真を共有することも簡単です。この辺の操作はほかの一般的なスマホアプリと同じなので、すぐに使えるようになるかと思います。

もちろん、スマホで撮った写真をOneDriveへアップロードすることもできます。また、設定でカメラのアップロードをオンにしておくと、スマホで撮った写真が自動でOneDrive上にアップされるので、スマホの写真をそのまま自宅のPCで見ることができ、この点も非常に便利。バックアップという意味でも有用です。

まとめ

以上、OneDriveを使った写真の管理や共有の方法についてご紹介してみました。今回紹介しきれなかった機能もたくさんありますが、まずは写真をアップロードしてしまえばすぐに使えるようになりますので、ぜひともご自分の写真をアップロードしてお試し下さい。

Windows8.1や10にはデフォルトでアプリがインストールされており、オンラインストレージであることを意識せずシームレスに使える点も便利ですね。

写真好きにとってOneDriveはアルバムや自動タグ付けなど写真向けの機能が充実している点がステキです。この機会に、今までデバイスごとにバラバラになっていた写真を1つにまとめてみるのも良いかと思います。

便利な機能はとことん使って積極的に自分の作品を発信しても良し、浮いた時間でさらにたくさんの写真を撮っても良し。OneDriveでもっと写真を楽しめるようになるといいですね!

OneDriveで応募しよう!「残したいもの」フォトコンテスト

OneDriveを使った「残したいものフォトコンテスト」が始まりました。

デジカメやスマートフォンで撮った写真をOneDriveにアップロード・共有して応募するコンテストです。選者は、デジタルカメラ部門がハービー・山口さん、スマートフォン部門が大和田良さん。

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http://ganref.jp/common/special/onedrive1510/

制作協力:日本マイクロソフト株式会社

中原一雄

1982年北海道生まれ。化学メーカー勤務を経て写真の道へ。バンタンデザイン研究所フォトグラフィ専攻卒業。広告写真撮影の傍ら写真ワーク ショップやセミナー講師として活動。写真情報サイトstudio9を主催