写真で見るペンタックス「K-5」

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K-5

 ペンタックスが10月下旬に発売予定のデジタル一眼レフカメラ「K-5」を借りることができたので、外観、メニュー画面、現行機種との比較を中心にお届けする。実写画像など詳細なレビューについては、近日中に掲載予定だ。

 2009年6月に発売した「K-7」の後継機。外観はK-7をほぼ踏襲しつつも、モードダイヤルの厚みを増し、フォーカスモードレバーの形状を変更するなど、使い勝手の向上を図っている。モードダイヤルはダイヤカットおよそ1つ分厚みを増しており、わずかな違いながら、K-7と比べて格段に回しやすくなった。フォーカスモードレバーはレバーの位置と長さが変わり、操作するのに要する力が少なくて済む。ボタン、スイッチ、レバー類の配置はK-7から全く変わっていないので、移行してもほぼ同じ感覚で使うことができるだろう。

 機能面では、拡張設定の最高感度がK-7のISO6400からISO51200へと向上。ISO感度ごとのNRを個別に設定可能になったほか、AF.SおよびAF.Cの動作を詳細に設定できるようになるなど、着実な進化を遂げた。特に高感度性能の大幅な強化は心強い。

 なお掲載したK-5は外観撮影用のβ機につき、製品版とは一部の仕様が異なる可能性がある点に留意されたい。

外観

CMOSセンサーモードダイヤル
背面操作部・両肩部分はK-7から変更なし
メモリーカードスロットバッテリー室
外部端子(上からマイクロフォン端子、miniHDMI端子、PC/AV端子、DC入力端子)内蔵ストロボをポップアップさせたところ
モードダイヤルの厚みを変えたことで、内蔵ストロボの形状も変更された
ファインダーアイカップを外したところ

K-7(右)との比較

フォーカスモードレバー。左がK-5、右がK-7
モードダイヤル。左がK-5、右がK-7

交換レンズとの組み合わせ例

DA18-55mmF3.5-5.6AL WRFA 43mm F1.9 Limited
FA 77mm F1.8 LimitedFA 31mm F1.8 AL Limited

メニュー画面など

ISO感度の拡張設定は、K-7のISO100~6400からISO80~51200に拡大した
1段ごとに高感度NRの強度を設定可能低感度により強くNRをかけるよう設定することもできる
AF.C時のフォーカス動作設定
AF.C時のフォーカス動作設定
JPEG記録サイズは最高16M(K-7は14M)RAWボタンの名称は「RAW/Fxボタン」に変更。RAW/JPEG切り替え以外の機能を割り振れるようになった
最大1,920×1,080ピクセル、25fpsの動画記録に対応したライブビュー時のグリッド表示に「黄金分割」を追加
下位機種「K-r」にも搭載しているカスタムイメージ「銀残し」K-rとK-xだけの機能だった「クロスプロセス」も新搭載
デジタルフィルター「デッサン」。設定項目上段はコントラスト、下段はスクラッチ同じく「ポスタリゼーション」
ステータススクリーン

関根 慎一

2010/10/4/ 00:00