【新製品レビュー】OLYMPUS PEN Lite E-PL3

〜小型軽量ボディに高速AFを搭載したカジュアルモデル
Reported by 北村智史

 6月に開発発表されたPEN Liteシリーズの最新モデルで、9月3日の発売が予定されている。先代のE-PL2からデザインを一新して大幅に小型軽量化をはかったほか、新しく上下可動式のチルト液晶モニターを搭載した。先行発売のPEN E-P3と同じく、高速な「FAST AFシステム」、新エンジンの「TruePic VI」なども搭載している。

 大手量販店の店頭価格は、ボディ単体が6万9,800円、M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R付きのレンズキットが7万9,800円、望遠ズームのM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6 Rも同梱のダブルズームキットが10万4,800円。ボディカラーはシルバー、ホワイト、ブラック、レッドの4色がある。


PEN初のチルト式液晶モニターを採用

 第一印象は、ずいぶん頑張ったなぁ、である。E-PL2よりも幅で5.9mm、高さが9mm、奥行きで4.7mmも小さくなっているし、重さも52g(ボディ単体の重さ)減。そのうえ、マウント部を前方に出っ張らせてボディを薄くしたうえにグリップレスのデザインを採用したこともあって、手に持ったときの薄さ感がなかなかにすごい。逆に、薄さのわりに重さがそれなりにあるので、案外にずっしり感があったりする。

 撮像素子は有効1,230万画素の「Live MOSセンサー」で、上位のE-P3と同じものと思われる。画像処理エンジンは最新の「TruePic VI」で、パワーを弱めたローパスフィルターとの組み合わせによって解像感を高める「ファインディテール処理」が採用されている。ただし、E-PL2もそれなりに効果の弱いローパスフィルターを採用していたこともあって、すごみを感じるほどではないが、E-PL1よりも前のモデルや他社の一眼レフのユーザーの目にはそれなり以上のインパクトがあるはずだ。

 E-PL2からの大きな進化としては、液晶モニターがチルト可動式になったことがあげられる。左右方向には動かないので縦位置撮影には対応できないが、横位置だけでもロー/ハイアングル撮影が便利になるのは歓迎すべきことだろう。ちなみに、可動範囲は上向きが約80度、下向きが約45度となっている。

 残念なのは、この液晶モニターの縦横比が16:9のワイドタイプになっていること。マイクロフォーサーズは基本のアスペクト比が4:3だから、16:9比率のモニターではむだなスペースが大きくなるだけなのだ。モニターのサイズは3型だが、左右の余黒を差し引いた画面は2.5型のモニターとほぼ同じになってしまう。そのあたりのもったいなさが気に入らない。

 それと、再生ボタンと消去ボタンが背面左手側に移動したのも不満な点。E-PL2よりも背を低くして、なおかつ3型のチルト液晶モニターを搭載するにはワイド化とボタン類の移動は避けられない(アクセサリーポートがあるのでモニターの上下があまり大きくできない。なので左右を広くする。そうするとボタン類の置き場がないので、アクセサリーポートの左右の空きスペースに移動させる)。E-PL2は右手だけでほとんどの操作ができて便利だったのに、本機は左手を使わないといけなくなった。まあ、このあたりは気にしない人もいるだろうし、我慢できる範囲だと考える人もいるだろうが、個人的にはおもしろくない部分である。

 なお、電源は容量1,150mAhのBLS-1またはBLS-5。CIPA基準の撮影可能コマ数は約300コマとなっている。記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカードでEye-Fiにも正式対応している。

小型軽量化のため、内蔵ストロボは廃止。アクセサリーポートを利用するコンパクトな「ストロボFL-LM1」が同梱されるこのストロボは使わないときはパタンとたたんでおくことができる。こういうの、どこかで見たような気もするけど
モードダイヤルとシャッターボタン。左側の「R」は内蔵マイクの穴E-P3同様、「AFイルミネータ(補助光)」を内蔵。室内などの比較的近距離なら効果的
有効1,230万画素のLive MOSセンサー。もちろん、センサーシフト式の手ブレ補正機構を内蔵している
可動式の液晶モニター。上向きは約80度まで。一眼レフカメラのE-330と同じような感じ下向きは約45度まで
画面の横縦比が16:9なので、4:3比率で撮ると、左右に太い余黒ができるトリミング式のマルチアスペクト機能を備えていて、当然ながら16:9比率にすると画面ぴったりになる
こちらは3:2比率の画面正方形の6:6比率。画面の半分近くが黒い
横位置のまま縦位置の写真を撮る3:4比率
十字キー外周にコントロールダイヤルを配置しているのはE-PL2と同じ十字キーの右ボタンと下ボタンは、カスタムメニューの「ボタン機能」によって好みの機能に変更できる
カスタムメニューの「ダイヤル機能」は、コントロールダイヤル単独操作時の変更要素を変えられるものIS(手ブレ補正)オフ時は、最高5.5コマ/秒連写が可能。ただし、ピントは固定されるので動くものを追うのには無理がある
背面右手側上部のボタン類。「ムービーボタン」と「Fn」ボタンは機能をカスタマイズできる。好みに合ったセッティングが可能背面左手側上部には「再生ボタン」、「消去ボタン」が並ぶ。E-PL2では右手側にあったので便利だった
「コミュニケーションユニットPENPAL PP-1」などにも対応する「アクセサリーポート 2」を装備。液晶モニターのサイズを制約する要因だったりするロック機構内蔵の「電子ビューファインダーVF-3」。見え味の点ではやはり「VF-2」にはおよばない印象。でも、コンパクトなのは魅力
電源はBLS-1。記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカード。ボディが薄型化したため、電池/カードカバーは横開きに変わった

動画はAVCHDに対応

 使ってみてよくなったと感じたのは、やはりAFの速さ。E-PL2に比べると、ピントが合うまでの時間が大幅に短くなっていて、とても気持ちがいい。AFターゲット(測距点)が小さくなって35点に増えたのもいい。また、ボタン操作などに対する応答性も、E-PL2より若干ながらよくなっているように感じられた。ただ、電源オン時にシャッターが切れるような音がするのにはちょっと面食らった(シャッターの初期化動作を行なうとのこと)。

 E-P3同様、アートフィルターでのライブビュー表示が大幅に高速化しているのも見どころのひとつ。さすがに、トイフォトやジオラマと言った処理の重いものは多少カクカクした動きになるものの、E-PL2などでカックンカックンしていたのと比べれば雲泥の差。格段にスムーズに動いてくれるので、フレーミングに手間取るようなことがなくなったのはとてもうれしい点だ。

 ちなみに、アートフィルターは「ポップアート」、「ファンタジックフォーカス」、「ラフモノクローム」、「トイフォト」、「ジオラマ」、「ドラマチックトーン」の6種類。バリエーションやアートエフェクトも盛り込まれている(「ホワイトエッジ」や「スターライト」が加わっている)。

 動画機能も上位のE-P3につづいてのフルHD(1,920×1,080ピクセル)化。フレームレートは59.94iとなっている。従来どおりのAVI Motion JPEGの1,280×720ピクセル、30fpsのHDモードも備えている。ただし、アートフィルター動画はすべての種類でフレームレートが極端に低下する。処理の軽いポップアートでさえびっくりするくらいのパラパラ度で、実用レベルにはほど遠いと言わざるを得ない。どうやらこれはAVCHDとのからみらしく、同社のWebサイトには「AVCHD時はフレームレートが2fpsになります」との記述がある。なお、Motion JPEG時は従来と同じで、処理の軽いアートフィルターほどスムーズな映像になる。

E-P3と同じく、35点測距の「FAST AF」を搭載。AFターゲット(測距点)が小さくなって、カバーエリアも広がった9つの測距点をグループ化してピントを合わせる「グループターゲット」も新しく装備した
シャッターボタンを半押ししなくてもピント合わせを行なう「フルタイムAF」も搭載。電池の消耗が気になるけど、ピント合わせは早くなる。「バリエーション」や「アートエフェクト」も楽しめる「アートフィルター」。「ホワイトエッジ」と「スターライト」が追加された
ちょっと便利なのが「ピクチャーモード表示」。使わない項目を「Off」にできる「NATURAL」オンリー派の筆者の場合、これと「アートフィルター」だけにできる。これ、案外に便利です
「アートLVモード」のmode 2は、「アートフィルター」の画面のカクカク感を改善するもの。使わなくても平気っぽいですがAVCHDのフルHD動画を搭載。従来どおり、Motion JPEGのHD動画もある
動画モード時の露出モードは好みに合わせて選択可能。ただし、AVCHD+「アートフィルター」だとフレームレートが低下するので要注意動画時は電子式手ブレ補正に切り替わる。なので、画角が狭くなる
手ブレ補正をオフにすると、これだけ画面が広くなるでも、撮影中は、少し画角が狭くなる。どうして待機時とズレが生じるのかは謎。フレーミングが決めづらいので困るんですけどね
再生時の画面。詳細な撮影データが確認できる「総合表示」のほか、「ヒストグラム」や「ハイライト&シャドウ」なども選べる

まとめ

 個人的には少々引っかかりを感じる点(液晶モニターの比率だとか、マウント部が出っ張ったデザインとか)もあるにはあるが、全体的に見ればプラスの部分のほうが多いのは間違いない。AFは速くなっているし、レスポンスもよくなった。横位置にしか対応できないものの、液晶モニターも可動式になった。アートエフェクトが増えて楽しさもアップ。動画もフルHDになったなど、かなり大きなアップデートだと言える。

 内容面で大幅に進化していながら、これだけの小型軽量化を果たしているのも見逃せない。予算があって機能が豊富なのが好みという本格志向なら上位のE-P3を狙ってもらえばいいと思うが、写真やカメラをもっとカジュアルに楽しみたい方には本機をおすすめしたい。


実写サンプル

  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
今回試用した機材。レンズは左からM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6 R、M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R、M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8。それと電子ビューファインダーVF-3も試せた。

・感度

 感度の設定範囲はISO200からISO12800。「推奨」表示はISOオートとISO200、ISO250からISO2500までは無印で、ISO3200から「拡張」表示が出る。筆者個人の感覚では常用範囲はISO1600までだ。

感度設定時の画面。設定ステップは1EVまたは1/3EV。ISO3200から上が拡張感度というあつかいになっている

「高感度ノイズ低減」は低感度でもはたらくタイプで、ISO200でもわずかながら解像感に差が見られる。高感度域ではさらに差は大きくなるので、解像感を重視するのであれば、「高感度ノイズ低減」は常時「Off」がおすすめだろう。

高感度ノイズ低減:標準 / ISO200 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/6秒 / F8 / 0EV / WB:太陽光 / 35mm高感度ノイズ低減:標準 / ISO400 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/13秒 / F8 / 0EV / WB:太陽光 / 35mm
高感度ノイズ低減:標準 / ISO800 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/30秒 / F8 / 0EV / WB:太陽光 / 35mm高感度ノイズ低減:標準 / ISO1600 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/100秒 / F8 / 0EV / WB:太陽光 / 35mm
高感度ノイズ低減:標準 / ISO3200 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/250秒 / F8 / 0EV / WB:太陽光 / 35mm高感度ノイズ低減:標準 / ISO6400 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/640秒 / F8 / 0EV / WB:太陽光 / 35mm
高感度ノイズ低減:標準 / ISOISO12800 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/1250秒 / F8 / 0EV / WB:太陽光 / 35mm

高感度ノイズ低減:オフ / ISO200 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/20秒 / F8 / 0EV / WB:太陽光 / 35mm高感度ノイズ低減:オフ / ISO400 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/40秒 / F8 / 0EV / WB:太陽光 / 35mm
高感度ノイズ低減:オフ / ISO800 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/80秒 / F8 / 0EV / WB:太陽光 / 35mm高感度ノイズ低減:オフ / ISO1600 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/160秒 / F8 / 0EV / WB:太陽光 / 35mm
高感度ノイズ低減:オフ / ISO3200 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/320秒 / F8 / 0EV / WB:太陽光 / 35mm高感度ノイズ低減:オフ / ISO6400 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/640秒 / F8 / 0EV / WB:太陽光 / 35mm
高感度ノイズ低減:オフ / ISO12800 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/1250秒 / F8 / 0EV / WB:太陽光 / 35mm

高感度ノイズ低減:弱 / ISO200 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/20秒 / F8 / 0EV / WB:太陽光 / 35mm高感度ノイズ低減:弱 / ISO400 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/40秒 / F8 / 0EV / WB:太陽光 / 35mm
高感度ノイズ低減:弱 / ISO800 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/80秒 / F8 / 0EV / WB:太陽光 / 35mm高感度ノイズ低減:弱 / ISO1600 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/160秒 / F8 / 0EV / WB:太陽光 / 35mm
高感度ノイズ低減:弱 / ISO3200 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/320秒 / F8 / 0EV / WB:太陽光 / 35mm高感度ノイズ低減:弱 / ISO6400 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/640秒 / F8 / 0EV / WB:太陽光 / 35mm
高感度ノイズ低減:弱 / ISO12800 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/1250秒 / F8 / 0EV / WB:太陽光 / 35mm

高感度ノイズ低減:強 / ISO200 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/20秒 / F8 / 0EV / WB:太陽光 / 35mm高感度ノイズ低減:強 / ISO400 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/40秒 / F8 / 0EV / WB:太陽光 / 35mm
高感度ノイズ低減:強 / ISO800 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/80秒 / F8 / 0EV / WB:太陽光 / 35mm高感度ノイズ低減:強 / ISO1600 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/160秒 / F8 / 0EV / WB:太陽光 / 35mm
高感度ノイズ低減:強 / ISO3200 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/320秒 / F8 / 0EV / WB:太陽光 / 35mm高感度ノイズ低減:強 / ISO6400 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/640秒 / F8 / 0EV / WB:太陽光 / 35mm
高感度ノイズ低減:強 / ISO12800 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/1250秒 / F8 / 0EV / WB:太陽光 / 35mm

・ピクチャーモード/アートフィルター

「ピクチャーモード」、「アートフィルター」はE-PL2と同じだが、「アートエフェクト」が増えている。また、新機能の「アートフィルターブラケティング」を使うと、1シャッターで「ピクチャーモード」と「アートフィルター」をまとめて記録できる。各モード、フィルターごとにオンオフが選べる。ひとつの「アートフィルター」に対して複数の「バリエーション」や「エフェクト」を記録することができないのは残念な点だ。

i-Finish / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 / 4,032×3,024 / プログラムAE / 1/250秒 / F2.8 / 0EV / ISO200 / WB:太陽光 / 45mmVivid / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 / 4,032×3,024 / プログラムAE / 1/250秒 / F2.8 / 0EV / ISO200 / WB:太陽光 / 45mm
Natural / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 / 4,032×3,024 / プログラムAE / 1/250秒 / F2.8 / 0EV / ISO200 / WB:太陽光 / 45mmFlat / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 / 4,032×3,024 / プログラムAE / 1/250秒 / F2.8 / 0EV / ISO200 / WB:太陽光 / 45mm
Portrait / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 / 4,032×3,024 / プログラムAE / 1/250秒 / F2.8 / 0EV / ISO200 / WB:太陽光 / 45mmモノトーン / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 / 4,032×3,024 / プログラムAE / 1/250秒 / F2.8 / 0EV / ISO200 / WB:太陽光 / 45mm
ポップアート / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 / 4,032×3,024 / プログラムAE / 1/250秒 / F2.8 / 0EV / ISO200 / WB:太陽光 / 45mmファンタジックフォーカス / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 / 4,032×3,024 / プログラムAE / 1/250秒 / F2.8 / 0EV / ISO200 / WB:太陽光 / 45mm
ラフモノクローム / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 / 4,032×3,024 / プログラムAE / 1/250秒 / F2.8 / 0EV / ISO200 / WB:太陽光 / 45mmトイフォト / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 / 4,032×3,024 / プログラムAE / 1/250秒 / F2.8 / 0EV / ISO200 / WB:太陽光 / 45mm
ジオラマ / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 / 4,032×3,024 / プログラムAE / 1/250秒 / F2.8 / 0EV / ISO200 / WB:太陽光 / 45mmドラマチックトーン / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 / 4,032×3,024 / プログラムAE / 1/250秒 / F2.8 / 0EV / ISO200 / WB:太陽光 / 45mm

・マルチアスペクト

 選択可能なアスペクト比は「4:3」、「16:9」、「3:2」、「6:6」、「3:4」の5種類。ごく普通にトリミングするだけなので、「4:3」以外は画角が狭くなる。

4:3 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/800秒 / F7.1 / -0.3EV / ISO200 / WB:太陽光 / 14mm16:9 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×2,272 / 絞り優先AE / 1/800秒 / F7.1 / -0.3EV / ISO200 / WB:太陽光 / 14mm
3:2 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×2,688 / 絞り優先AE / 1/800秒 / F7.1 / -0.3EV / ISO200 / WB:太陽光 / 14mm6:6 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 3,024×3,024 / 絞り優先AE / 1/800秒 / F7.1 / -0.3EV / ISO200 / WB:太陽光 / 14mm
3:4 / E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 2,272×3,024 / 絞り優先AE / 1/800秒 / F7.1 / -0.3EV / ISO200 / WB:太陽光 / 14mm

・作例
新しい45mmを借りられたので試してみた。価格は安いけど、ピントが合ってる部分はびっくりするくらいにシャープ。E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/500秒 / F2 / 0EV / ISO200 / WB:太陽光 / 45mmヒマワリとコスモスがごっちゃに咲いてたりする。その横っちょにはアジサイまで……。E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/320秒 / F2.8 / 0EV / ISO200 / WB:太陽光 / 45mm
画面四隅はややアマさはあるが、全体的には良好な画質。明るさと小型軽量さ、価格から考えれば買わなきゃ損と言えるレンズだ。E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/200秒 / F2.8 / -0.3EV / ISO200 / WB:太陽光 / 45mmファミリーポートレートレンズとうたうだけあって、きれいにボケてくれる。E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/320秒 / F2.8 / -0.3EV / ISO200 / WB:太陽光 / 45mm
藻岩山と円山のあいだの小山にある旭山記念公園。てっぺんまで登ると市街が一望できる。有名な旭山動物園とは無関係。E-PL3 / M. ED 9-18mm F4-5.6 / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/50秒 / F8 / 0.3EV / ISO200 / WB:太陽光 / 16mmこれは自前の9-18mmで撮ったカット。絞り開放だからなのか、もう少し解像して欲しい感じがした。E-PL3 / M. ED 9-18mm F4-5.6 / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/60秒 / F5.6 / -0.7EV / ISO200 / WB:太陽光 / 18mm
ダブルズームキットに同梱の40-150mmはキットで買うと実質25,000円。でも、小型軽量なうえにシャープさは文句なし。E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6 R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/8秒 / F8 / -0.7EV / ISO200 / WB:太陽光 / 145mm7枚羽根の円形絞りを採用していることもあって、少し絞ったところのボケも丸いのが気持ちいい。E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/160秒 / F2.5 / 0.3EV / ISO200 / WB:太陽光 / 45mm
アンティーク系のお店のウィンドーで見かけた時計。「TOKYO」だと思って撮ったけど、スペルが違ってた。E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / プログラムAE / 1/80秒 / F5.6 / 0.7EV / ISO200 / WB:オート / 34mmちょっと誇らしげに「SINCE 1956」と書かれたお風呂屋さん。この14-42mmは広角端さえはずせば歪曲収差はあまり目立たない。E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/500秒 / F8 / 0.3EV / ISO200 / WB:太陽光 / 36mm
パソコンと同じで速いのにはすぐに慣れてしまうが、E-PL2と比べるとAFの速さに感動できる。測距点が増えたのも便利。E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / プログラムAE / 1/320秒 / F10 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 42mm遠目にはおしゃれっぽい窓だけど、よく見ると窓枠は塗ってあるだけだし、鎧戸は固定されているっぽい。E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6 R / 4,032×3,024 / プログラムAE / 1/250秒 / F5.6 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 70mm
三脚使用時の手ブレ補正の誤動作によるブレが心配なので、最近はオフが基本。で、手ブレが起きたらオンにする。そのほうが失敗が少ない気がする。E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6 R / 4,032×3,024 / 絞り優先AE / 1/100秒 / F7.1 / 0.3EV / ISO200 / WB:太陽光 / 96mm軒の上に置かれていたオブジェ。可動式液晶モニターを下向きにして、カメラを持ち上げて撮った。E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R / 4,032×3,024 / プログラムAE / 1/60秒 / F4 / 0.3EV / ISO200 / WB:太陽光 / 20mm

・動画
  • 動画作例のサムネイルをクリックすると、未編集の撮影動画をダウンロードします。再生についてのお問い合わせは受けかねます。ご了承ください。
パソコンのモニターで見るともう少し解像感が欲しい気がする(.mts)。E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6 R / 1,920×1,080 / マニュアル露出 / 1/200秒 / F11 / 0EV / ISO400 / WB:晴天 / 70mm
可動式液晶モニターを生かしてローアングルで。絞り開放にして背景をぼかしてみた(.mts)。E-PL3 / M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6 R / 1,920×1,080 / マニュアル露出 / 1/125秒 / F5.3 / 0EV / ISO400 / WB:太陽光 / 116mm




北村智史
北村智史(きたむら さとし)1962年、滋賀県生まれ。国立某大学中退後、上京。某カメラ量販店に勤めるもバブル崩壊でリストラ。道端で途方に暮れているところを某カメラ誌の編集長に拾われ、編集業と並行してメカ記事等の執筆に携わる。1997年からはライター専業。2011年、東京の夏の暑さに負けて涼しい地方に移住。地味に再開したブログはこちら

2011/8/30 00:00