気になるデジカメ長期リアルタイムレポート
リコーGR【第3回】
“シャッターボタンアジャストサービス”を試す
Reported byHAMACHI!(2013/8/30 00:00)
夏休みにRICOH GRを持って出かけられた方も多かったことでしょう。GRは、かさばらないので、メインのカメラともう1台、ひょいとポケットの中に入れて持って行けるのが良いですよね。僕もGRを持って、いろいろと出歩いていましたが、その1つは、この8月から名称が変わったばかりの「リコーイメージングスクエア新宿」(旧ペンタックススクエア)。
ここに来たのは、7月23日から始まった、GRのカスタマイズサービスを受けるためです。アナウンスされたのは、「トップカバーユニット交換サービス」、「レンズネームリング交換サービス」、「シャッターボタン交換サービス」、「シャッターボタンアジャストサービス」、グリップ交換サービス」の5つ。
僕のGRは、うっかり、予約特典の「GRオリジナルREDリング」ともともとの黒リングを紛失してしまい、外観も気になるところができてしまったのですが、すでに外観のカスタマイズである、50セット限定の「トップカバーユニット交換サービス」は終了。今回は、「シャッターボタンアジャストサービス」をお願いしてみました。
普段は、右手の人差し指でGRのシャッターボタンの半押しを確認、シャッターを切るという動作なのですが、狭い場所など苦しい姿勢で「縦位置」で撮る時などは、そのままフルプレスしてしまうことが、たまにあったので、もうちょっとだけ強めの押し加減にしてみたかったからです。
混雑を避けるために、リコーイメージングスクエア新宿が開く10時30分に入りました。整理番号券をもらって、すぐに順番が来たので、サービスカウンターでシャッターボタンの押す際の強さを調整してもらいたい旨を伝えたところ、「レリーズ -1」、「レリーズ +1」のシールが貼られたGRがサンプルとして出てきました。このサンプルで、本当にそれで良いかを確認して、作業に入ってもらうという流れです。
どちらのサンプルも、電池入りで稼動するGRなので、実際に写すところまでの感触を確かめることができます。まさにこのステップが必要なので、「シャッターボタンアジャストサービス」だけは、他のカスタマイズサービスと違って、持ち込みのみの対応になります。宅配便もしくは同社ピックアップリペアサービスには対応していません。
サンプルでは、+1は、若干硬くなったかな? という印象で、-1は、若干軽くなったかな? という印象で、けっこう人によっては、“微妙”な違いかもしれません。
その場ですぐできあがるのかなとも期待したのですが、結果的に他の修理やクリーニングなどと同様の1時間強待ちとのことだったので、他の新宿の写真ギャラリーなどを散策して時間を潰して戻ってきました。
手渡されたGRは、もちろん、見た目は何も変わっていません。まぁ、そういうカスタマイズですから。で、GRを触って、電源スイッチを入れて、確認すると……、確かに、硬くなっています。
念のため、先ほど出してもらったサンプルの「レリーズ -1」、「レリーズ +1」のGRも、もう一度触らせてもらい、改めて違いを確認させてもらいました。GRの他に、取り外したバネを渡されてわかったのですが、このカスタマイズの中身は、強さの違うバネへの交換ということなんですね。
感触は、半押しまでにもう1段増えたような硬さというと正しいのかな、半押しからのシャッターが切れる位置までの押し込みの感触は以前とあまり変わっている感じがしません。なので、半押しまでに、ほんのちょっと慣れが必要な感じです。でも、バネの経時的なヘタリを考えると、そのうち購入したときの感触に近づいていくのかも知れません。それもまた、いつかの機会にレポートします。
なので、このカスタマイズサービスを受けようと思っている方は、シャッターボタンの感触を、是非、前後で、サービスカウンターにいるうちに確認することをお勧めします。
ちなみに、「-1にする人は、どういう人ですか?」と質問したところ、手ブレを抑えたい人という事でした。やはり、GRの次回作は、手ブレ補正機能を復活してもらいたいと密かに思いました。
シャッターボタンのアジャストサービスを受けた後、しばらく、ボタンの感触を気にしながら、実際に10日ほど使ってみましたが、特に問題はなさそうです。硬めに感じた感触も、馴染んできました。
- 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
- 縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。