Leofoto FIELD REPORT 三脚のある美しい写真
ユニークなコンビで楽しむ夜の鉄道写真
中井精也さんが選んだ携行性・操作性・デザイン性がそろった「LS-365C(FC)+MH-50R」
- 提供:
- 株式会社ワイドトレード
2023年10月25日 11:00
手持ち撮影派を自称する鉄道写真家の中井精也さんだが、夜間の撮影では三脚が重要なサポートアイテムとなる。もちろん、三脚なら何でも良いわけではなく、さまざまなロケーションにアプローチしやすい携行性の高さと、鉄道撮影に欠かせない望遠レンズを支える安定感、さらにスムーズな操作性に、デザインのユニークさも求めたい。
そんな希望を叶えてくれるコンビが、今回紹介する三脚「LS-365C(FC)」とハンドル付き自由雲台「MH-50R」だ。中井さんにお気に入りのポイントを語ってもらった。
1967年、東京生まれ。車両だけにこだわらず独自の視点で鉄道を撮影し、「1日1鉄!」「ゆる鉄」など新しい鉄道写真のジャンルを生み出した。「中井精也のてつたび」/NHK BSプレミアムなどに出演中
※本企画は『デジタルカメラマガジン2023年11月号』より転載・加筆したものです。
唯一無二のデザインと操作性で夜間撮影を楽しむ
この場所で堂々と言うことではないが、僕はほとんど三脚を使わない。鉄道写真は手ブレしにくい高速シャッターでの撮影が多いなど理由はいくつかあるが、最大の理由はいざというときにとっさの構図変更ができるからだ。
そんな僕にとって、三脚はここぞというときに登場する重要なサポートアイテムだ。具体的に言えば、夜間撮影や流し撮り、列車待ちで長時間のホールドが要求されるシーンでの出番が多い。そんな限られたシーンでのみ登場する三脚と雲台を選ぶとき、僕が重要視する4つのポイントがある。
1つ目は小型・軽量であること、2つ目は600mmクラスの超望遠レンズを搭載しても安定して使えること、3つ目はスムーズなパン操作ができること、そして4つ目はモチベーションを高めてくれるデザインであることだ。
1つ目の小型・軽量設計と2つ目の安定性は相反する条件だけに両立が難しい。大型三脚は安定感こそ抜群だが、フットワークが悪くなる。反対に小型・軽量ないわゆる「トラベル三脚」は、持ち運びこそ便利だが、長時間露光を伴う夜間撮影には不向きだ。
そこで僕がたどり着いたのが、LS-365C(FC)だ。10層カーボンによるパイプとアルミ削り出し筐体を採用し、耐荷重は20kgもありながら収納高48cmを実現している。質量も約1.77kgと軽量だ。僕は身長が176cmだが、5段式の脚を伸ばせばセンターポールなしでも目線より高い位置にカメラをセットできる。
雲台は幅を取らないハンドル付き自由雲台MH-50Rをチョイスした。構図を柔軟に調整しやすい自由雲台にハンドルが搭載され、自由雲台の利点である小型さと、ハンドルによる操作性を両立したモデルだ。
うっとりするほど滑らかに動く雲台が、繊細なフレーミングを可能にしてくれる。この雲台をLS-365Cに装着することで、難しい「小型・軽量であること」と「超望遠レンズ使用時の安定性」の条件を見事にクリアーできた。
3つ目のパン操作のスムーズさについては下の写真を見てほしい。この作品は京都府亀岡市で開催された花火大会と列車を流し撮りしたものだが、MH-50Rのスムーズなパンが威力を発揮! 1/13秒で流し撮りする列車の背後に花火が上がるという奇跡の瞬間でも安心して撮れたのは、まさにこの三脚と雲台のおかげだろう。
そして、4つ目のデザイン性はひと目でクリアー(笑)。カモフラ商品にありがちな安っぽさを感じさせない質感の高さで、眺めているだけでもやる気にさせてくれる秀逸なデザインだ。とにかく真っ黒が多い三脚の中で、とても貴重な存在だと思う。
僕の求める条件を見事にクリアーしてくれたこの三脚。きっと皆さんにとっても良きパートナーになってくれるだろう。
写真展情報
中井精也写真展「埼玉鉄道写真絵巻」
会場
レオフォトショールーム
埼玉県川口市西川口3-33-29 NWビル2階
開催期間
2023年10月5日(木)~10月30日(月)
※火・水定休
開催時間
10時~18時(最終日は16時まで)