- ボディ:キヤノン EOS M
- レンズ:千代田光学 スーパーロッコール 45mm F2.8
- マウントアダプター:Rayqual LM-EF M
- マウントアダプター:コシナ LMリング
- リング着脱ホルダー:三晃精機 LMリング用着脱ホルダー
- ストラップ:ハッセルブラッド 純正ストラップ
オールドレンズファンであれば、ライカLマウントレンズはいくつか所有しているにちがいない。ライカレンズにせよ、ノンライツレンズにせよ、比較的安価のものが多く、手を出しやすいジャンルだ。
このライカLマウントレンズをミラーレス機に付けるには、ふたつの方法が考えられる。ひとつはライカLマウントアダプターにねじ込む方法だ。シンプルに装着できる反面、スクリュー式ゆえにマウントアダプターの種類によってはレンズ指標が真上にこない。一方、レンズにLMリングを付けてライカMマウントアダプターと組み合わせる方法がある。このセットアップならレンズ指標がおおむね真上にくるため、操作しやすいのがアドバンテージだ。
レンズにLMリングを付け、レイクォールのライカMマウントアダプターに装着している | LマウントレンズをLMリング経由で装着すると、レンズ指標がおおむね真上にくる |
さて、今回のテーマはこのLMリングだ。LMリングはリングとはいうものの、れっきとしたマウントアダプターの一種だ。レンズ側がスクリュー、ボディ側がバヨネットになっている。LMリングは困ったことに、スクリューとバヨネット、ともにゆるめる方向が反時計回りだ。そのためライカMマウントアダプターからLMリング付きレンズを取り外す際、レンズだけが外れてマウントアダプターにLMリングが残ってしまうことがある。こうなると素手でLMリングを取り外すのは困難だ。
三晃精機のLMリング用着脱ホルダーは、この外れなくなったLMリングを取り外すためのアイテムだ。使い方は簡単で、LMリングにホルダーをのせ、ライカMマウントアダプターの着脱ボタンを押しながら反時計回りにまわせばよい。マテリアルは超超ジュラルミンA7075を使い、わずか15gと軽量に仕上げてある。カメラバッグにひとつ忍ばせておくと、いざというときの助けになるだろう。
三晃精機のLMリング用着脱ホルダーは6,000円。4mm径のストラップ用の穴がある | 底面に凸部が3つあり、これがLMリングの切り欠きにはまる仕組みだ |
ライカMマウントアダプターにLMリングが残った状態。こうなるとお手上げだ | ホルダーをLMリングにのせ、アダプターの着脱ボタンを押しながら回転する |
今回はストラップもお助けアイテムを選んでみた。周知の通り、EOS Mはストラップ装着に専用金具を用いる。重量のあるレンズに備えての装備だが、万が一この金具を紛失してしまうとストラップが装着できない。耐重性のためとはいえ、少々厄介な仕様だ。
ただ幸いになことに、専用金具の代用品がある。それはハッセルブランド用のストラップ金具だ。本来互換性のあるものではないが、EOS Mは偶然にもハッセルブラッド用ストラップが無加工で装着できる。緊急対処としておぼえておくとよいだろう。なお、今回のセットアップでは問題なく使用できたが、非正規の使い方なので自己責任で判断してほしい。
ハッセルブラッド500Cに付属していた専用ストラップ。ベルト部分はナイロンで、両端がレザーになっている | 無加工のままハッセル用ストラップが装着可能。ちゃんと固定できているので実用上の問題はなかった |
EOS Mとハッセルのストラップパーツを並べてみた。形状はずいぶんと異なっている |
スーパーロッコール45mm F2.8は、ノンライツレンズ(ライカ製以外のライカLMレンズ)のなかではポピュラーな存在だ。独特の大きなローレットが特徴で、その形状から通称“梅鉢”と呼ばれている。逆光でフレアっぽくなるのが弱点だが、シャープで階調の描き方がていねいだ。また、発色は地味ながらもけっして浅くならず、重厚さを感じさせるところがよい。作例はRAW撮影したものをLightroomでストレート現像している。
- 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
- 縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。
2012/11/22 00:00