デジカメドレスアップ主義
お手頃価格の味出しレザードレスアップ
α7 II + Biotar 5.8cm F2 T
Reported by澤村徹(2015/4/7 08:00)
- ボディ:ソニー α7 II
- レンズ:カールツァイスイエナ ビオター 5.8cm F2 T
- マウントアダプター:SHOTEN ライカMマウントレンズ - ソニーNEX/α.Eマウントアダプター マクロ/ヘリコイド付き
- マウントアダプター:Rayqual EXA/TOP-LM
- カメラケース:LIM'S DESIGN イタリアンミネルヴァ 本革レザー カメラハーフケース for SONY α7 II(ネイビー)
- ストラップ:St-Art カメラネックストラップ クロムエクセルレザー製(モスグリーン)
その昔、カメラ用レザーアクセサリーはレザーというだけでアドバンテージがあった。元々はレザー製だったカメラアクセサリーが、耐久性とコストのため、樹脂製品に置き換わる。それは効率を求める大量生産品にとって当然のことだ。それゆえに、サードパーティーのレザー製カメラアクセサリーに価値があったわけだ。
しかしながら、最近はカメラメーカーから純正レザーアイテムが発売されるようになり、レザー製というだけでは特にアドバンテージがなくなってしまった。
そこで昨今、レザーの質にこだわったカメラアクセサリーが増えている。ドレスアップ好きの人であれば、このあたりは周知のことだろう。ただ、良いレザーは高い。高いレザーを使えば製品自体が高価になる。そこで今回は、良質レザーを使いつつ、手頃な価格を実現した製品を集めてみた。
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まず、カメラケースはリムズデザインのものを選んだ。ゲリズと同じく韓国のブランドで、底面に金属プレートを用いている。ゲリズよりもいくぶん安い価格設定になっており、手を出しやすいレザーケースだ。
しかしながら、単に廉価なケースというわけではない。イタリアンレザーのミネルヴァを使用し、シボ付きで染めムラのある表情が味わい深い。全6色とカラーバリエーションが豊富で、お薦めはここで取り上げたネイビー、そしてカーキも雰囲気がよい。濃淡のある染めでエイジングにも期待したいレザーである。
ストラップはSt-Art製をピックアップした。本製品は米国ホーウィン社のクロムエクセルを用いたストラップだ。クロムエクセルはワークブーツ用のレザーで、たっぷりとオイルが染み込み、プルアップによる色変化が特徴である。油分を多く含んでいるため、水に強いのも利点だ。また、エイジングが早く、短期間の使用で使い込んだ表情になる。ワークブーツで使うレザーだけあって、耐久性も申し分ない。ノンステッチで革の風合いを強烈に自己主張しており、レザー好きの人なら琴線に触れるストラップだ。
さて、レンズはビオター5.8cm F2 Tを装着した。このレンズは最短撮影距離が0.9mと長く、寄り切れないもどかしさがある。そこでここでは、SHOTENのヘリコイドアダプターL.M-S.E MACROを組み合わせ、近接撮影可能なセットアップにしてみた。SHOTENは焦点工房のオリジナルブランドで、本製品は同ブランドの製品第2弾となる。
ヘリコイドアダプターは各社から発売されているが、本製品は繰り出し量を6mmと多めに確保しているのが特徴だ。ヘリコイドの動きは滑らかで、適度なトルク感もある。外観の仕上げも高級感があり、ライカレンズとも好相性と言えるだろう。
なお、作例はすべてレンズ側を最短撮影距離にセットし、ヘリコイドアダプターのピントリングのみでピント調整した。最短0.9mから相当寄っていることがわかるだろう。