デジカメドレスアップ主義
α7 IIケースに見る鳥井工房の進化
α7 II + Helios-103 53mm F1.8
Reported by澤村徹(2015/3/11 08:00)
- ボディ:ソニー α7 II
- レンズ:ヘリオス-103 53mm F1.8
- マウントアダプター:焦点工房厳選 CRF-E
- カメラケース:鳥井工房 ソニーα7 IIエバレディケース(プエブロ/グリージオ)
- ストラップ:COTTA バケッタレザーネックストラップ(ブラック)
筆者はオールドレンズファンを対象とした写真教室やイベントの講師を担当することがある。昨今、参加者のカメラを見ると、圧倒的にα7 IIが多い。初代α7もオールドレンズファンの間で一気にブレイクしたが、それを上回る普及ぶりだ。フルサイズかつ手ブレ補正搭載ということで、オールドレンズのベースボディとしてほぼベストな環境だからだろう。今回もそんなα7 IIのドレスアップを紹介しよう。
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今回のキーアイテムは鳥井工房のα7 IIエバレディケースだ。既存のα7エバレディケースはグリップ部のパンチングレザーが特徴だったが、今回はレザーパッチとリベットというデザインリッチなスタイルを採用した。やはりグリップのリベットが強烈な存在感を放っている。
従来、鳥井工房のケースは金属パーツが表に出ることは稀だった。ペッツバールケース以降、徐々に金属パーツの扱いが増え、そのテイストがα7 IIエバレディケースに活かされている。これまで金属パーツは、ペッツバールケース、dpクアトロビューファインダーケースといったキワモノ製品にのみ採用されていた。それがα7 IIケースというメインストリームの製品にも適用されたことから、鳥井工房がデザイン面で新たなフェーズに突入した印象が伝わってくる。
ストラップはコッタのバケッタレザーネックストラップを合わせてみた。ベジタブルタンニン鞣しを施したバケッタレザーはイタリア製だ。一枚革かつノンステッチというシンプルなスタイルのストラップである。
ショルダー部分は25mm幅とやや太めで、先端に向かって細くなっていく。ノンステッチも相まって、非常にスマートなスタイルだ。カラーはブラック、コニャック、ダークブラウンの3色展開で、ブラックとダークブラウンはブラック塗装の二重リングを採用している。この黒い二重リングはめずらしく、新鮮な見え方だ。
オールドレンズはキエフマウント(コンタックスCマウント互換)のヘリオス-103 53mm F1.8を装着してみた。マウントアダプターは焦点工房で取り扱いのあるCRF-Eだ。コンタッククスCニコンSマウントアダプターとしてはめずらしいスタイルで、ヘリコイドがマウントアダプターの外周にある。そのため内爪式のレンズを付けた際、ピント調整してもレンズ指標の位置が変わらない。また、ピントリングのない外爪式レンズを付けても、マウントアダプター側のピントリングでピント調整可能だ。
カプラータイプのマウントアダプター(ピントリングが内側にあるタイプ)だと、ピントリングのない外爪式レンズはピント合わせできない。オールドレンズに興味がないと「だからどうした!?」というレベルの話だが、オールドレンズファンであればCRF-Eのありがたみは実感してもらえるだろう。