私はこれを買いました!

防塵防滴構造で使い勝手に優れたポータブルSSD

バッファロー「SSD-PHP1.0U3-BA」(藤井智弘)

年末恒例のお買い物企画として、写真家・ライターの皆さんに、2023年に購入したアイテムをひとつだけ紹介していただきました。(編集部)

気がついたら重宝している1品

写真撮影や映像制作において、重要なのがデータ管理。どんなに良いシーンが撮れても、保存したデータを失っては泣くに泣けません。旅先でデータを保存したり、仕事先の相手にデータを渡す際に便利なのが、ポータブルのSSD。

昔はポータブルハードディスクを旅先まで持って行きましたが、コンパクトとはいえ物理的に動くものなので衝撃に弱く、帰宅してメインPCの保存用ハードディスクに無事コピーを終えるまで、ドキドキしたのを覚えています。しかしSSDならメモリーカードと同じように気軽に扱えて、しかも高速。良い時代になったものです。

データの一時保管用で手軽に使えるポータブルSSDはないかと探したところ、見つけたのがこのバッファローのSSD「SSD-PHP1.0U3-BA」です。容量は1TB。データの保管用ではなく、一時的な保存や移動用として使うことや、動画でも4Kを頻繁に撮るわけではないので、1TBあれば十分だと判断しました。またバッファローは何度も外付けハードディスクを使ってきていて、馴染みやすいブランドということも決め手となりました。

手にすると精悍なデザインでスリム。カメラバッグのポケットにすっぽり入り、携帯性は申し分ありません。側面には端子カバーを兼ねたラバーが巻いてあり、滑りにくいのもグッド。屋外で使用することはありませんが、防塵・防滴構造なのは雨の日も安心感があります。USBケーブルを使い分ければ、ノートPCとメインのデスクトップPCのどちらにも活用できるのでとても便利。使い勝手に優れたポータブルSSD、という印象です。

そしてデータの転送速度も不満ありません。10GBを20秒前後で転送でき、自分には十分だと感じています。普段は特別意識することなく使っていますが、気付いたら重宝している。そんな存在です。これからも撮影時のデータ保存やバックアップ、大容量データの移動など、様々な場面で活躍してくれるでしょう。

近況報告

今年は千葉県八千代市のギャラリーで、ヨーロッパの作品の写真展を開催。コロナで2年以上延期でしたが、やっと実現できました。また写真家のこばやしかをるさんと一緒に始めた「モノクロ写真塾」も盛況。来年も行う予定です。

(ふじいともひろ)1968年、東京生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。1996年、コニカプラザで写真展「PEOPLE」を開催後フリー写真家になり、カメラ専門誌を中心に活動。公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員。