私はこれを買いました!
愛着あるレンズをフルサイズで
SONY α7 III(吉森信哉)
2018年12月28日 17:00
長年愛用の広角レンズを本来の画角で
これまで自分は、APS-Cサイズや35mm判フルサイズのデジタル一眼レフカメラを所有し使用してきた。しかし、ミラーレス機に関しては、マイクロフォーサーズとAPS-Cサイズのみで、35mm判フルサイズ機は所有していない。
だが、2018年3月に“フルサイズミラーレスのベーシックモデル”と呼ぶに相応しい「ソニー α7 III」が発売され、このカメラの購入を決意。有効約2,420万画素・裏面照射型CMOSセンサーExmor R、4Dフォーカス対応の693点像面位相差AF、高精度で高追従な「瞳AF」の搭載(AF-C対応)、最高約10コマ/秒高速連写(圧縮RAWで約89枚の連続撮影が可能)。……などなど、その基本性能・仕様は、従来の“ベーシックモデル”の範疇を超える。これは買うでしょ!
自分が購入したのは、リーズナブルな標準ズーム(FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS)が付いた「α7 III レンズキット」。しかし、この標準ズームはほとんど使わず、30年以上前からM型ライカで使用してきた「ズミクロンM 35mm F2」を多用する。実は、フルサイズのミラーレス機を買うきっかけは、この愛着のある広角レンズを「デジタル撮影でも使いたい」と思ったから。それだけに、フルサイズ以外のカメラで35mmレンズの画角が70mmや52.5mm相当になるのはイヤ。
そのため、前述のAF関連の機能はまるで生かされない(笑)。だが、センサーシフト式の5軸ボディ内手ブレ補正(この場合は3軸になるが)の搭載は有難い。この機能の有無で、撮影領域や画像クォリティは随分変わるからねぇ。
まあ、高性能なAFレンズも欲しいよなぁ……と、交換レンズ購入に日々思いを馳せながらも「α7 III+ズミクロンM 35mm F2」の組み合わせには、十分満足している。
作例
山間の寺院にあった観音堂。そこに施された色鮮やか彫刻が目を引く。光量に恵まれない状況だが、適度に絞り込んで全体をシャープに描写したい。オールドレンズでも機能するボディ内手ブレ補正の効果を実感する。
近況報告
年を重ねる度に薄らぐ“年末年始の盛り上がり”感。今回の帰省もそんな感じなんだろうナ。近年の楽しみは、年明けすぐに地元の先輩と行く「日帰り撮影旅行」。でも、今回の帰省は短いので行けるかどうか微妙……。