フォトアプリガイド

レトロカメラ(iOS)

よく使う機能を手堅く網羅。自作テンプレートで効率アップ!

今回紹介する「レトロカメラ」は、エフェクトと各種SNSへのアップロードに対応した画像編集アプリだ。紹介するのは有料版だが、高解像度に対応していない無料版の「レトロカメラ FREE」も配信されている。

価格は200円。試用バージョンは2.0.8。

これが「レトロカメラ」を起動した状態だ。

画像が選択されていない状態では、利用できる機能は2つしかない。

まずは「設定・その他」アイコンをタップして、設定を確認しよう。特に良く見てほしいのはこの「写真サイズ」だ。

有料版である「レトロカメラ」では、編集解像度が高解像度に対応している。

設定できる写真サイズは、320×428〜2,400×3,210の8段階。

写真サイズが設定し終わったら、いよいよ画像を読み込もう。

 画像を読み込むと、編集画面へと切り替わる。グレーアウトしていたツールアイコンが利用可能状態になるのがわかる。

なお、編集中の画像は少々“粗い”。iPhone 5、iPhone 5sの両方で試したが、両方とも同じ現象が起きている(どちらもiOS7.1)。最終的にはきれいな画像で保存できる。

画像を選び終わったら、次はテンプレートを選ぶ。

60種類以上のテンプレートが用意されている。

なお、粗い画像にエフェクトが付加されるため、確認という意味ではちょっとややこしい。

テンプレートを適用したら画像を保存する。カメラロールに保存する「アルバムへ保存」や、SNSへアップロードしたい場合は「共有サービスへ保存」などが選べる。

以上が、このアプリの基本的な使い方だ。

テンプレートをベースにするのではなく、自分で細かく調整したいユーザーは、このアイコンをタップしよう。

この中でも「フィルムシミュレーション」は、168種類ものエフェクトをプリセットしているということもあり、選ぶのが大変なほどだ。

お気に入り機能があるので、気に入ったエフェクトはお気に入り登録(☆をタップ)しておくとよいだろう。

なお「フィルムメーカ」には、「FUJIFILM」や「Kodak」、「Polaroid」といったフィルムメーカーのフィルム特性をシミュレートしたエフェクトが収録されている。

ただし、FUJIFILMは「FP-100C」のみ、Kodakは「E100S」「PORTRA 400 VC 120mm」「Royal Gold 400」の3種といったように、数は多くない。

プリセット数が多いのは「ビンテージ」だ。

選んだエフェクトの調整も、ここをタップすることで可能だ。「透明度」と「周辺光量マスク」の調整が行なえる。

「周辺光量マスク」では、「薄い-濃い」「ぼんやり-くっきり」という2つの要素をスライドによって調整できるほか、効果を反転させるといったことも可能。

それぞれ調整し終わったら、「OK」をタップして確定しよう。

完了した編集は、テンプレートに保存することもできる。これも本アプリのポイントだ。

「写真調整」では、編集アプリの基本編集機能である「明るさ・コントラスト」「カラー」「色相・彩度・明度」「ボケ」といった機能が利用できる。タップして編集機能を利用してみよう。

機能的には申し分なく、エフェクトメインで画像編集アプリを探している人なら、ぜひとも使ってみてほしいアプリだ。

ただし一点、表示画像が粗い点だけは気になる。保存した画像は、オリジナル画像と比べても必要以上に粗くなることはないのだが……興味がある方は、無料のアプリを試すのもよいだろう。

飯塚直