フォトアプリガイド

Digital Photo Resizer(Android)

写真をアップロードする前、スピーディにリサイズしよう

 撮影した写真をソーシャルサービスへとアップロードする。あるいはメールに添付して送る……その際に問題となるのが画像サイズだ。大きすぎるため添付できない、あるいは不必要に大きいため、アップロードに時間がかかってしまう。解決策のひとつは“リサイズ”。ピクセル数を縮小することで、問題を解決できるだけでなく、ネットワーク負荷も抑えられる。

 ただ、アップロードなどを頻繁に行なうのであれば、スマートフォンユーザーにとってのリサイズとは、できる限り意識せずに行ないたいもののひとつともいえる。

 そこで今回紹介する「Digital Photo Resizer」が役に立つ。

 試用したのはバージョンは1.0.1。価格は100円だった。

「Digital Photo Resizer」の画面構成だが、まず上部には「フォルダ」にアクセスするためのショートカットが未登録の状態で3つ並ぶ。下部には、選択されているフォルダの中身が表示されている。なお、現在表示中のフォルダがフォルダ構造上のどの位置にあるかは、ショートカットとフォルダ内表示の間に表示されている。初期状態では「/storage/sdcard0」となっているはずだ。

 ちなみに、「/storage/sdcard0」の右隣には「更新」と「↑」(フォルダ構造の上フォルダへ)アイコンが並ぶ。とりわけ「↑」アイコンは、本アプリを初期設定する間頻繁に利用する機能でもある。

 さて、「Digital Photo Resizer」を使う前にぜひともやっておきたいことがある。それが未登録となっているフォルダショートカットの設定だ。設定自体はとても簡単。“現在”表示中のフォルダに紐付けるというもので、「未登録」アイコンをタップすると、「お気に入り登録」として登録名の入力画面が表示される。登録名を入力し終わると、どのフォルダを表示中であっても、登録名をタップするだけで紐付けたフォルダが表示されるようになる。

フォルダショートカット(お気に入り)に登録したいフォルダを表示
表示した状態で「未登録」アイコンをタップすると、登録名入力画面がポップアップする。わかりやすい名前を登録しよう

 3つあるフォルダショートカット(お気に入り)だが、使ってみた感じでは、利用している端末の純正カメラが指定する保存フォルダ、常用しているカメラアプリが指定する保存フォルダ、そして、本アプリを利用してリサイズした画像の保存先という3つを設定するのがオススメ。

フォルダショートカットは3つしかないので、アクセス頻度を考慮して決定したい

 次に「Digital Photo Resizer」の設定を見直す。メニューキーをタップすると「設定」が表示されるので、タップして設定画面と切り替える。設定画面では、「保存フォルダ」や「画像の短辺/長辺サイズ」などのほか、Facebookアカウントの登録が行なえる。

メニューキーをタップして「設定」にアクセス
設定画面

 この時やっておきたいのが、「保存フォルダ」の指定だ。あらかめリサイズ画像の保存先フォルダを作成しておき、フォルダショートカットに登録。そして、設定の「保存フォルダ」をタップして指定することで、リサイズした画像データがそこに保存されるようになる。今回は、「Resize」というフォルダを作成し、ショートカットの設定、リサイズ後の保存先に指定した。こうすることで、ショートカットから簡単にアクセスできるようになるわけだ。

「保存フォルダ」をタップすると、リサイズ後のデータ保存先を、初期値のほかフォルダショートカットに指定したフォルダから選択できる

 設定では、リサイズ値の設定も行なえる。その際、「画像サイズ調整方向」で「短辺」または「長辺」を指定しよう。設定したサイズ調整方向に対し、「画像の短辺/長辺サイズ」を任意に設定できる。基本的に設定できるリサイズ設定はひとつだけなので、メール添付やFacebookをはじめとするソーシャルメディアへのアップロードに最適な値をいれたいところだ。

「画像サイズ調整方向」で「短辺」または「長辺」を指定
設定した短辺/長辺に対して、リサイズ後の値を任意に設定できる

 これで、基本的な設定は終了。後は画像を指定して、リサイズを実行することになる。画像の指定は、表示した画像のサムネイル&ファイル名をロングタッチして行なう。複数選択できるので、必要な画像だけをまとめてリサイズできるのが本アプリの強み。また、フォルダに対してロングタッチすることで、そのフォルダ内の画像をすべて選択できる。フォルダ内一括リサイズにも対応するのだ。指定するのが面倒、あるいは特定のアプリを使った写真データはすべてリサイズしたい(フォルダショートカットに登録しておくと便利)といった場合に重宝する機能だ。

ロングタッチすることで、写真の選択が行える

 リサイズの実行は、メニューキーをタップして表示された「共有」または、表示フォルダ名の左隣にある「共有」アイコンをタップして行う。「共有」をタップすると、「共有選択」が表示される。選択した画像の「リサイズ」だけでなく、「Facebookへ」をタップしてFacebookへのアップロードが可能。また、その名の通り「リサイズ後、Facebookへ」という2アクションをワンタップで実行できる。

「共有」をタップすると「リサイズ」「Facebookへ」「リサイズ後、Facebookへ」という3つの項目が表示される
リサイズした画像データは、ショートカットにも登録した「Resize」フォルダに保存されたため、ワンタップでアクセスできた
フォルダの選択も可能

 正直にいえば、Facebookだけでなく、Picasaなどへの対応もしてほしいし、画像の回転などに対応してほしいが、そこは無い物ねだりか。

 リサイズアプリとしては、画像の個別指定だけでなく、フォルダ指定による一括リサイズに対応した点が使いやすい。また、特定フォルダをショートカットとして指定できるので、画像アクセスも簡単なのがうれしいところ。リサイズ問題で困っているなら、使ってみて欲しい。

飯塚直