フォトアプリガイド

Camera 2(Android)

ちょっと変わったエフェクトが楽しいカメラアプリ

今回紹介する「Camera 2」は、“リアルタイム性”に注力したエフェクト型カメラアプリだ。シャッター機能を備えており、常用のカメラアプリとすることも、また既存の画像に対してエフェクトを加える後加工アプリとしても利用できる。

試用したバージョンは「1.2.0」。価格は299円。

使い方はとてもわかりやすい。アプリを起動し、上部にあるエフェクトを選ぶだけでOK。基本的なズームやタッチAFといった機能も備えており、そういった意味では戸惑うことはないだろう。

画面下部の「メニュー」アイコンをタップすると、フラッシュやタッチAFなどの設定画面が表示される。設定画面内の「ギャラリー」アイコンをタップすることで、端末内に保存された画像データを呼び出してエフェクトの後加工が可能だ。

また初期設定は、フォーカスが「オートフォーカス」になっているので、「集中するタップ」(タッチAF)に切り替えておきたい。フォーカス設定では「集中するタップ」のほか「無限遠」も設定できる。

画面上部から選べるエフェクトは計29種類。

「ピクセル」はいわゆる“ドット”を強調した写真になるエフェクトを収録。

「Sci-Fi」はSFチックなサイエンス系のエフェクト。

「アート」は水彩画調やポスター風などのエフェクト。

コミックはハーフトーンや白黒などの効果。

「ロモ効果」はトイカメラのロモを意識したと思われる効果が並ぶ。

面白いのは「ビンテージ」で、他のカメラアプリによくある“オールド写真”というよりは、各年代の“テレビ”画面を模したような効果となる。

本アプリのリアルタイム性というのは、まさにこれらエフェクトを選ぶ際のことを示す。各エフェクトを選ぶ際、どのような写り方をするかというのが1画面でわかるようになっているわけだ。

なお、カテゴライズされた各効果は1画面で表示されているため、種類が多ければ分割されたエフェクト表示部が小さくなるが、タップ(選択)することで撮影状態にできる。

その状態では当然1画面表示となるが、画面のスワイプ操作によって、同種のカテゴリ内エフェクトを切り替えられる。とりあえず撮影意図にあったエフェクトを選び、スワイプ操作で選択し直すというのが基本的な使い方になるだろう。

また、エフェクト選択時に「メニュー」アイコンをタップすると、グレーアウトしていた「調整」機能が利用できるようにる。選択中のエフェクトに合わせて、ビネットやちらつき、フィルム粒子などをスライダで調整可能だ。

本アプリはカメラアプリの中でも、いわゆる“フィルターアプリ”に属するものと比べれば、選択できる効果の種類は少ない。しかし、他のアプリでは見られないユニークなものが多い。いわゆる定番系カメラアプリと“被る”ものは少なく感じた。

普段使っているカメラアプリに飽きたら、本アプリのような一風変わったアプリを使ってみるのも面白いだろう。

飯塚直