写真展
大橋英児写真展「Roadside Lights II」
(ニコンサロン)
Reported by(2014/7/8 08:20)
当たり前に路上で輝いている自販機を見ていると、いかに日本が便利で安全な国か見えてくる。路上に自販機を普通に置ける国はそうそう無い。東北の被災地では、復興作業をする人の飲料水の補給のため、震災後一番始めに自販機が設置され、インフラの一部になっていた。
作者は仕事の帰り道、ぽつりと道ばたに光る自販機にいとおしさを感じ、撮り始めて6年になる。古い商店と自販機の対象も面白かったが、雪との対象が必然に思えてきた。
夜な夜な雪に埋もれている自販機の写真を撮っていると、人工物と自然とのせめぎあう美しさが見えてきた。数時間すれば消えてなくなる雪が、自販機の灯でライトアップされ、輝いている。
東日本大震災後、貴重な電気を食い、時に無駄な物と言われる自販機と、北国で邪魔者扱いされる雪との美しい競演を、作者は写真に残したいと考えている。モノクロ37点。
(写真展情報より)
- ・会場:新宿ニコンサロン
- ・住所:東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階
- ・会期:2014年7月22日火曜日~2014年8月4日月曜日
- ・時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
- ・休館:会期中無休