写真展告知

澤田知子・須藤絢乃写真展:SELFOTHERS

(c)Tomoko Sawada, Courtesy MEM, Tokyo

本展は、写真家 澤田知子氏、須藤絢乃氏による写真展です。

セルフポートレート作品を発表している両氏それぞれの個展を同時に開催します。

澤田氏は初期作品「Early Days」と新作「BLOOM」より計30点、須藤氏は新作の「Vita Machinicalis」より25点を展示します。同じセルフポートレートでも異なる手法で制作された両氏の作品をご覧いただけます。

作品は、キヤノンの大判プリンター「imagePROGRAF」でプリントし、展示します。

写真展情報

3年前のアート大阪で紹介されたのが、お人形のような年下の可愛い女の子。それが須藤さんでした。2年前にアート大阪で再会して、あっという間に仲良くなり今では妹のような存在です。彼女とは好きなテイストなど感覚的に似ているところがたくさんある反面、セルフポートレイトという同じ手法を彼女も使っていますが、作品のテーマや基本的な表現の在り方は全く違っています。

私はetRouge誌で連載中の新作“BLOOM”と写真新世紀で優秀賞を頂いた“ID400”を制作する前、大学に入学して初めて手に入れた一眼レフのEOS Kissで撮った“Early Days”をミックスして展示します。

2人の作品が同じ空間で重なる世界を体験してください。

澤田知子メッセージ

私が高校生の頃、学校帰りに寄っていた書店で澤田知子さんの写真集を夢中で見ていました。澤田さんのセルフポートレイト作品は、誰にも干渉されることなく、なりたい自分になり、自分だけの世界を作ることができる事を教えてくれました。そうした影響を受けながら私も作家となり、こうして2人で展示をする機会に恵まれました。これまでに幾度と会い、お話を重ねて、二人に共通する部分や、セルフポートレイトに対する違ったアプローチを沢山知ることができました。

そうした発見や喜びも今回の展覧会に込めました。今回の新作“Vita Machinicalis”は、人間と機械、現実と仮想など、両極に存在する様々な事柄の「あわい」がテーマです。

須藤絢乃メッセージ

(c)Ayano Sudo, Courtesy MEM, Tokyo

会場

キヤノンギャラリーS
東京都港区港南2-16-6 キヤノンSタワー1階

開催期間

2018年10月16日(火)~11月22日(木)

開催時間

10時~17時30分

休廊

日曜日・祝日

ギャラリートーク

10月20日(土)15時~16時

作者プロフィール

澤田知子

1977年 兵庫県神戸市出身
2000年 写真新世紀[第21回公募]優秀賞(横尾 忠則 選)、「写真新世紀2000展」特別賞受賞
2004年 兵庫県芸術奨励賞受賞 木村伊兵衛写真賞受賞 The Twentieth Annual ICP Infinity Award for Young Photographer
2008年 第24回東川賞新人作家賞

須藤 絢乃

1986年 大阪府出身
2009年 パリ、エコール・デ・ボザールに交換留学
2011年 京都市立芸術大学大学院卒業 MIO 写真奨励賞審査員特別賞受賞 美術作家、フォトグラファーとして国内外で活動
2014年 写真新世紀[第37回公募]優秀賞(椹木 野衣 選)、「写真新世紀東京展2014」グランプリ