写真展
ドローンを使った空撮写真展、表参道で開催中
DJI主催フォトコンテスト入賞作品の世界巡回展 東京会場は新たなインスタレーションも
2016年8月19日 21:06
DJIが、空撮写真の写真展「Perspectives by SkyPixel in Tokyo 僕は空からの眺めが好き」を8月10日より開催している。会場は表参道ヒルズ地下3階のスペース オー。入場は無料。
本展では、DJIが運営している空撮映像コミュニティ「Skypixel」で毎年実施しているフォトコンテストの入賞作品を展示しており、これまでロサンゼルス、ベルリン、香港、上海の世界4都市で開催した。国ごとに展示の趣向が異なり、日本会場では動画と静止画が混在したインスタレーションが特徴だ。
展示スペースは大きく2つに分けられており、1つは20枚のスクリーンを用いて複数のイメージを投影する展示。この展示だけで展示空間のおよそ8割を使っている。映し出される映像は静止画と動画を混在させており、一定の間隔でスライドショー的にイメージが切り替わる。スクリーン群の下部にはドライアイスによる白煙が流され、空の上から下を見下ろすイメージを表現している。
もう1つのエリアでは、世界各国で撮影された空撮映像の静止画プリントを展示している。ここでは、日本国内で空撮写真の撮影に取り組んでいる写真家の作品も、ほかの作品より大きく伸ばしたプリントが飾られていた。
なお、本展で展示している作品プリントを購入できるチャリティープログラムも実施している。チャリティーの支援先は熊本地震の被害を受けた阿蘇神社と、クリエイター支援活動の一環として、美術系大学に寄付するという。
空からの視点を楽しんでほしい
本展の展示に関してディレクションを担当したDJIのクリエイティブ・ディレクター、中村明子氏に話を聞いた。
――映像コミュニティSkypixel設立の意図について教えてください。
Skypixelは、まだ世に出ていない空撮作品やクリエイターの紹介を通して、空撮そのものをもっと世界の色々な方々に知っていただくことを目的とし、2014年に設立されたコミュニティです。おかげさまで登録ユーザー数も100万人を超えました。
ユーザー層も、プロフェッショナルから趣味で取り組んでいる一般の方まで様々で、InstagramやFacebookに写真をアップするのと同じような気軽さでご利用いただいています。
――写真展の開催意図を教えてください。
DJIの根本的な理念として、「人々に新たな視点を持っていただく」というのがあります。空撮の魅力をより多くの人に知ってもらい、映像や写真を楽しむことを通して、空撮の文化を拡散していくことが目的です。今回展示しているのは、2015年のコンテスト受賞作品ですね。
――展示を企画するうえで工夫したところはどこでしょうか。
この写真展を東京で開催することが決まって、じゃあ何がやりたいかを考えた時、いろんな人に"空からの絵"を楽しんでもらいたいと考えました。作品は空撮なので、この空間に入った時、雲の上に写真が浮いていて、それを上から見下ろすような視点を楽しんでいただくコンセプトで企画しています。
また、Sky"pixel"という名前にちなんで、ピクセルの形状として一般に認知されている正方形のスクリーンを並べました。投影する映像も、色彩を青や赤で統一してみたり、円(サークル)の形状に注目してみたり、モノクロにしてみたりと、様々なパターンで観られるようにしています。後半では特に動画を大きく見せてみたりなど、色々仕込んでいます。頑張りました。
――海外で高評価だったポイント、そして今後の展開についてお聞かせください。
ありがたいことに、展示そのものも様々な立場の方から好評価をいただくことができたのですが、展示しているプリントを購入できるチャリティープログラムも好評でした。
今後は作品を展示する機会をもっともっと増やしていきたいですね。空撮について、幅広い層の方々に知っていただきたい。東京だけではなく、そのほかの都市や地方でも展示ができたらいいなと思っています。
開催概要
- 会場:表参道ヒルズ スペース オー(本館地下3階)
- 住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10
- 期間:2016年8月10日(水)〜8月21日(日)
- 時間:11〜19時(最終日は18時閉場)
- 入場:無料