写真展

久保田博二写真展「Life in Photography」

(ライカギャラリー)

Anti-Vietnam War gathering, New York, 1964 © Hiroji Kubota / Magnum Photos

学生時代、エリオット・アーウィット、ルネ・ブリなどの写真家と知己を得た久保田博二は、自らも写真家を志し、卒業後に渡米。マグナム・フォトに所属し、キング牧師の“I have a dream”演説、返還前の沖縄米軍基地、ベトナム戦争サイゴン陥落など、1960年代から 70年代の歴史的瞬間をカメラに収めてきました。ライカギャラリー東京では、これまであまり知られていなかった、久保田博二の当時のモノクロ作品をご紹介いたします。また、それまで主にモノクロ写真が中心だった久保田博二は、1978年、ビルマの聖地にて金箔が貼られた巨大な岩を撮影して以来、カラーに魅せられ写真を撮るようになります。ひとつのテーマに向き合ったとき、数年かけて取り組むという独自のスタイルも、カラー写真を撮るようになってから確立しました。ライカギャラリー京都では、久保田博二が長期取材した国々からのカラーの作品をご紹介いたします。

(展示情報より)

Gaochang ancient city ruin, Turfan, Xinjiang, China, 1979 © Hiroji Kubota / Magnum Photos

会場・スケジュールなど

  • ・会場:ライカギャラリー東京
  • ・住所:東京都中央区銀座6-4-1ライカ銀座店2F
  • ・会期:2016年9月2日(金)~12月4日(日)
  • ・時間:11時~19時
  • ・休館:月曜日
  • ・入場:無料


  • ・会場:ライカギャラリー京都
  • ・住所:京都市東山区祇園町南側570-120
  • ・会期:2016年9月3日(土)~12月4日(日)
  • ・時間:11時~19時
  • ・休館:月曜日
  • ・入場:無料

作者プロフィール

1939年、東京、神田生まれ。早稲田大学政経学部卒業。在学中取材のため来日していたエリオット・アーウィット、ルネ・ブリ、バート・グリン等のアシスタントをつとめる。ルネ・ブリよりライカ M3 のボディーを譲り受け、レンズ 2 本を購入し写真を撮り始める。アーウィットより、アンリ・カルティエ=ブレッソンの写真集『決定的瞬間』を贈呈され、これを見て写真家になることを決意し、渡米。ニューヨークとシカゴに 6 年間滞在する。1965年マグナム・フォト参画。1970年講談社出版文化賞受賞。ベトナム戦争の取材後、アメリカから少し距離を置くため、ビルマ、北朝鮮、中国などアジアを中心に長期的に撮影するようになる。中国は7年間かけて全省を撮影。写真集は世界7カ国語版が出版され、写真展も世界各地で開催される。1983年、毎日芸術賞受賞。その後アメリカ全州や日本も数年かけて撮りおろし、写真集、写真展を各国で展開。小田原在住。