写真展PICK UP
むらいさち写真展:Life is Beautiful
富士フイルムイメージングプラザ東京(8/25~9/13)・大阪(9/29~10/18)
2021年8月27日 07:00
富士フイルムイメージングプラザ東京で、写真家むらいさちさんの作品展が開催されている。会期は9月13日まで。東京会場終了後は、富士フイルムイメージングプラザ大阪に巡回する(予定会期は9月29日~10月18日)。
作家メッセージ
「日々は光輝き、本当に美しい」。
カメラを初めて持ったあの日から、その感情は変わりません。
今回の展示では、そんな僕がいろいろな場所で出会った光を集めた写真展です。
先の見えない不安が広がるこの時代にこそ、僕の作品が必要とされているのだと信じています。光に満ちた美しい日々をぜひ会場で体感してください。
色彩に強いこだわりを持つ僕が、長く愛用しているのが、富士フイルムのXシリーズです。FinePix時代のコンパクトデジタルカメラから始まり、FinePix S5Proをはじめとする一眼レフも愛用してきました。X100からは、歴代のXシリーズのカメラを使って多くの作品を残してきました。その理由は、他のカメラでは表現できない、唯一無二の色味です。その色彩に魅了され、ずっと使い続けています。
今回はそんな富士フイルムユーザーとしての集大成とも言える展示となります。
見どころ
本展覧会では、33点の作品が展示されている。ほとんどの作品は大判でプリントされており、最大で1,800×1,200mmの巨大プリントも並べられている。各作品はプロラボのクリエイトで仕上げられた銀塩プリントとのことで、豊富なトーン再現を楽しめるのも会場ならではのポイントとなっている。
そのプリントの仕上がりは搬入時に作家自身も感動したという出来だ。むらいさちさんならではのハイキー調の作風を最大限に引き出したその仕上がりと再現性は、自身のイメージした淡いテイストそのものだったそうだ。
また驚きなのが、各作品はその多くがJPEGの撮って出しデータを用いてプリントされたものだということ。クリエイトのプリント力はもとより、Xシリーズの表現力も見どころだと言えそうだ。
作品キャプションには撮影で用いられたカメラとレンズも併記されているので、機材の表現力や作家の作風にどこまでカメラが応えてくれているのかをまざまざと感じられるのも、本展の面白さとなっている。むらいさちさんならではの、ハイライトをぎりぎりのところまで攻めた作品づくりと、それに応えたプリントは、写真集を開くのとは別種の視覚体験をもたらしてくれる。
大サイズプリントがならぶ展示室では「その淡い色彩世界とともに包まれるような不思議な感じを味わえます」とむらいさちさん。会場では備えつけのQRコードを読み取ることで、作家自身によるギャラリートークも視聴できるという。来常時にはぜひイヤフォンもご持参ください、と作家は笑顔を見せる。
関連イベント
オンラインギャラリートーク
9月1日19時より、オンライン形式で無料のギャラリートークが開催される。視聴は無料。なお事前登録が必要となっている。申し込みは富士フイルムのアカデミーX、9月講座から登録が可能。
写真集販売
会場では写真集「Life is Beautiful」(LiBbooks、3,000円)も販売されている。掲載作品点数は約200点。会場展示では表現できない別の世界も見てもらうことができるとのことだ。
富士フイルムイメージングプラザ東京
所在地
東京都千代田区丸の内2-1-1 丸の内MY PLAZA3階
会期
8月25日~9月13日
時間
10時~18時
※最終日は14時まで
休館日
火曜日
作家在廊日
全日程で在廊
富士フイルムイメージングプラザ大阪
所在地
大阪府大阪市中央区難波2-2-3 御堂筋グランドビル2階
会期
9月29日~10月18日
時間
10時~18時
※最終日は14時まで
休館日
火曜日
作家在廊日(予定)
10月15日~17日