イベント告知
第26回カメラ技術セミナー
2018年10月2日 09:07
日本写真学会は、カメラメーカーの担当者らが、自社技術についてプレゼンテーションを行う「第26回カメラ技術セミナー」を10月24日に開催する。
同セミナーは、若手技術者に各種技術情報を提供し、技術者同士の交流の場を提供するのが目的。会員以外でも参加は可能。
会場
国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟 4階 セミナーホール
東京都渋谷区代々木神園町 3-1
開催期間
2018年10月24日(水)
開催時間
9時50分~19時(9時30分受付開始)
参加費
正会員・賛助会員・協賛学協会員:1万円
非会員:1万1,000円
学生会員:3,000円
学生非会員:4,000円
講演内容
SIGMA Artレンズの企画とその背景
開催時間:10時~10時35分
株式会社シグマ 商品企画部 商品企画課 大曽根康裕氏
2012年に発表し、今もカメラ・レンズ愛好家から高い評価を頂いているSIGMA-SGVシリーズの交換レンズ群の中で、特に光学性能で評価の高い「Artライン」の製品に関する企画、仕様とその背景について説明したい。
超望遠高倍率ズームレンズ18-400mm/3.5-6.3の開発
開催時間:10時40分~11時15分
株式会社タムロン 光学開発本部 光学開発一部 仲澤公昭氏
株式会社タムロン 映像事業本部 戸谷聰氏
タムロンは、高倍率ズームレンズのパイオニアとして、これまでにも様々な特徴に満ち溢れたレンズを開発し、市場供給してきた。今回、最大ズーム比(22.2倍)である広角側18mmから望遠400mmまでのレンズを開発し市場供給したので、本講演では、開発に至る経緯、レンズの目指した性能と克服した課題について解説する。
IJフォトプリンター imagePROGRAF PROシリーズの高画質化技術とデジタル一眼カメラEOSとの連携技術
開催時間:11時25分~12時
キヤノン株式会社 インクジェットデバイス開発センター インクジェットデバイス画像プロセス第二設計部 田鹿博司氏
IJフォトプリンターは、銀塩写真の代替になる事を期待されており、そのためにはカメラの撮影データを忠実に再現する必要がある。キヤノンではデジタル一眼カメラEOSとimagePROGRAF PROプリンタを高度に連携する事で写真に必要な立体感や質感などの表現も可能にしてきた。本セミナーでは、その最新の写真高画質化技術を紹介する。
フルサイズミラーレスカメラZ7、Z6の開発
開催時間:13時~13時35分
株式会社ニコン 映像事業部 開発統括部 市川芳樹氏
Z7、Z6は大口径、ショートフランジバッグの新マウント採用により新次元の光学性能を追求したフルサイズミラーレスカメラである。新マウントシステムの開発の狙いを説明するとともに、本製品のコンセプトや特徴を紹介する。
バウンス撮影の自動化を実現したスピードライト 470EX-AIの開発
開催時間:13時45分~14時20分
キヤノン株式会社 ICB統括第三開発センター ICB統括34開発部 樫山律夫氏
スピードライト470EX-AIは、バウンス撮影を自動化する「AIバウンス機能」を世界で初めて搭載した。ストロボ初心者から、バウンスを駆使した写真表現を手軽に楽しみたいという中上級者までの幅広いユーザーに使ってもらえる製品を目指した、開発の背景と技術の取り組みについて紹介する。
LUMIX G9 PROのデザイン開発
開催時間:14時25分~15時
パナソニック株式会社 アプライアンス社 デザインセンター 佐々木厚氏
パナソニックは撮影者の意思に呼応するような機動力と操作性を備えたハイエンド・ミラーレス一眼LUMIX G9 PROを発表した。本講演ではG9 PROがどのようにして誕生したかを同機のデザイン開発を軸に開発初期のコンセプト創出からデザイン実現までの経緯を紹介する。
ソニー・イメージセンサーの技術進化の方向性
開催時間:15時15分~15時50分
ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 イメージングシステム事業部 IS設計開発1部 角本兼一氏
ソニーのイメージセンサーは、市場のニーズに対応し付加価値を生み出す技術開発によって、人々に感動を与える映像文化と安心・安全・高効率な社会の実現に大きく貢献してきた。今後、イメージセンサーは画像認識の常識を覆す技術進化によって様々な社会課題の解決に貢献をしていく。その技術進化の方向性について紹介する。
CIEの新しい演色評価法 -色忠実度指数-
開催時間:15時55分~16時30分
千葉大学名誉教授 矢口博久氏
現在のCIE演色評価指数RaはLED等の新しい照明光源では主観的な評価と合わないことが時々ある。そこで、CIEでは2017年に新しい演色評価法として色忠実度指数Rfを発表した。Rfでは、参照照明光下と試験照明光下での試験色票の色の見えの忠実性の尺度となる色差計算のための色空間、試験色票の増加など改良がされた。