フォトコンテスト
ニコン フォトコンテスト 2016-2017の結果が発表
創立100周年記念グランプリも決定 受賞作品展は明日29日から
2017年7月28日 17:11
「ニコン フォトコンテスト 2016-2017」の受賞作品が決定した。
ニコン フォトコンテストは、1996年より続く国際写真コンテスト(2011年までは「ニコン フォトコンテスト インターナショナル」)。今回で第36回目を迎える歴史あるフォトコンテストだ。
プロ・アマを問わないコンテストとしては有数の規模を誇り、今回も約170カ国から7万6,356作品が寄せられた。そのうち45%が29歳以下であり、若い世代の参加が目立っている。これは29歳以下に応募が限定される「Next Generation部門」(今年度から新設)の影響が大きい。
また今年度は2017年7月25日にニコンが創立100周年を迎えることもあり、「ニコン創立100周年記念部門」が設けられている。
なお授賞式は東京の品川インターシティホールで7月27日に行われた。
100周年を迎えた7月25日に近い日取りでもあったためか、授賞式会場にはニコン100周年記念モデルが勢揃い。100周年アニバーサリーウィークを盛り上げていた。
受賞上位作品
ニコン創立100周年記念グランプリ
Annamaria Bruniさん(イタリア):Greeting to the Sun(太陽を迎える祈り)
ニコン創立100周年記念グランプリのテーマは「Celebration」。華やかなシーンが選ばれると思いきや、選ばれたのは朝、静かに祈る老人の姿を捉えた作品だった。作者の友人の祖母を撮ったもので、決して派手な瞬間ではないものの、この祈りには1日の始まりへの感謝が込められているという。
作品はカイロで撮影され、イスラム世界観への賛美も含まれている。作者は選出を知り驚くと同時に、撮影意図が理解されたことをうれしく思ったそうだ。生きとし生けるものへの感謝の想いが、世界共通であることが伝わる作品だ。
グランプリ
田 园园さん(中国):休
グランプリは、「一般部門(単写真)」から選ばれた。一般部門のテーマは、Next Generation部門と同じく「Future」。
工場労働者とそれを取り巻く環境を撮る作者は、撮影を終えて帰宅しようとした際、朝日の中、夜勤明けの労働者たちを見た。作者曰く「彼らの労働環境は良くない。しかし不平は述べず、家族と未来のために働き続けている」。厳しい労働環境を捉えた作品だが、シルエットで表現された働く人々の厳かな姿が、Futureというテーマに沿ったものとみられる。