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特別塗装の「FUJIFILM X-T1グラファイトシルバー」

高速電子シャッターなど新搭載。通常版X-T1のファームアップも予告

 富士フイルムは、ミラーレスカメラ「FUJIFILM X-T1グラファイトシルバー エディション」を11月に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は税別16万5,000円。

 「FUJIFILM X-T1」をベースに、特別な塗装をほどこしたモデル。塗装と焼き付けの工程を3度繰り返す多層塗装を行い、重厚感と高級感を兼ね備えるという。通常品のカラーはブラック。通常品の実勢価格より2万6,000円ほど高くなっている。

 本モデル限定のアクセサリーとして、アルミ製のホットシューカバーと本革ストラップが付属する。

 表面塗装だけでなく、通常品とは異なる最新のファームウェアを採用。いくつかの新機能や性能アップを果たしている。

 例えば、最高1/32,000秒の高速電子シャッター、深みのある色合いと豊かな陰影が出るというフィルムシミュレーション「クラシッククローム」、フィルムシミュレーションなどの撮影効果を反映させず、光学ファインダーのように自然なEVF表示になる「ナチュラルライブビュー」といった機能を新たに搭載する。

 これらの新機能は12月公開のファームウェアによって、通常品のX-T1にも適用できる。このファームウェアには下記の内容も含まれる(プレスリリースから引用)。

  • AFエリアダイレクト選択
    フォーカスエリアの選択が、ファンクションボタンを押すことなく、十字キーでダイレクトに行えるようになります。
  • AE-L(露出固定)/AF-L(フォーカス固定)ボタンの機能入れ替え
    AE-L/AF-Lボタンの機能を入れ替えることが出来るようになります。
  • マニュアルフォーカス時にフォーカスエリアのサイズ変更
    マニュアルフォーカス撮影において、AF-LボタンでワンプッシュAFを行う際のフォーカスエリアのサイズが変更出来るようになります。
  • マクロモードダイレクト選択
    「マクロ」機能のON/OFFを、メニュー画面を経由せず、ダイレクトに行えるようになります。
  • Qメニューのカスタマイズ
    使用頻度の高いメニューが一覧表示され、各項目に素早くアクセス出来るQメニューにおいて、表示する項目やその並び順を変更出来るようになります。
  • 動画フレームレート選択
    これまで選択できた60fpsと30fpsに加え、50fps、25fps、映画のような表現効果が得られる24fpsの3種類のフレームレートを選択出来るようになります。
  • 動画マニュアル撮影
    動画撮影時に、あらかじめお好みのISO感度、絞り、シャッタースピードを設定可能になります。絞り、シャッタースピードは動画撮影中にも変更することができます。
  • ワンプッシュAFの位相差AF対応 マニュアルフォーカス選択時にAF-LボタンでワンプッシュAFを行う際、高速な位相差AFが機能するようになります。
  • 測光エリアのフォーカスエリア連動 スポット測光選択時、測光エリアとフォーカスエリアの位置を連動させることが可能になります。
  • プログラムシフト設定領域の拡大
    最長4秒のシャッタースピードまでプログラムシフトが可能になります。
ハンドグリップ「MHG-XT」の装着例
縦位置バッテリーグリップ「VG-TX1」の装着例
同梱のホットシューカーバー(左)とストラップ(右)

 ベースモデルのX-T1は、同社が2月に発売したXマウントのミラーレス機。EVFを内蔵し、一眼レフカメラのようなデザインを特徴とする。APS-CサイズのX-Trans CMOS IIセンサー(有効1,630万画素)、防塵防滴性能、チルト式液晶モニターなどを備える。ボディのみの実勢価格は13万8,880円前後。

(本誌:武石修)