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後藤桂子写真展「ノグリキ(サハリンのシリーズ第2編)」

(オリンパスギャラリー東京)

©後藤 桂子

ノグリキは、ユジノサハリンスクから 613Km北にある町だ。一昔は、遠く寂れた町であったが、サハリンIとサハリンIIの天然ガスプロジェクトで、活性化した町でもある。

数年前に、海外の石油会社が共同で、ノグリキに飛行場を作ってからは、会社の人達は、ユジノサハリンスクからは、飛行機で行く。でも、それまでは、13時間半かけて、夜行寝台車のサハリン急行で行っていた。土地の人にとっては、今でもこのサハリン急行か自分の車で行くかが、旅行手段である。

私は、このサハリン急行でノグリキへ行く事が、一つの夢であった。

2010年6月11日、私は、Irina(通訳)とJena(Irinaのボーイフレンド)と一緒にこの寝台急行「サハリン号」に乗り、ノグリキまで行く事が出来た。そこで、Jenaのお友達のAlexiが70Km先の彼の住んでいるヴァル、ノグリキの町、先住民のニブヒ民族が昔のままの生活をしている集落、今回の私たちの宿泊地で昔からある温泉保養地ゴリャツイエ、魚釣り、ダーチャなどへ連れて行ってくれた。

彼らとは、旅行中、ノグリキの自然に一緒に感動しまた苦労し、そこに住んでいる人がこの苛酷な環境でどうやって賢く生きているか、そこに住んでいる人の経験談、ロシアにもある建前と本音、彼らの生い立ち、など色々な話が聞けた。また、若い彼らと一緒に旅行できたのも、新鮮であった。夫の赴任の為、東京とサハリンを何度も往復している私だが、今回の旅をした事で、「ロシア流」と言うか、「サハリン流」と言うか、もっと彼らの気質に深く触れる事ができたと思う。

この写真展開催にあたり、ご指導ご協力頂きました方々に深く感謝申し上げます。

出展作品数:モノクロ 約28点

(写真展情報より)

後藤桂子写真展「ノグリキ(サハリンのシリーズ第2編)」

  • 会場:オリンパスギャラリー東京
  • 住所:東京都千代田区神田小川町1-3-1 NBF小川町ビル
  • 開催日:2013年6月27日(木)~2013年7月3日(水)
  • 時間:10時~18時(最終日は15時まで)
  • 休館:日曜・祝日

(本誌:鈴木誠)