写真展
後藤桂子写真展「オーストラリアの田舎町」
(オリンパスギャラリー)
Reported by 本誌:河野知佳(2015/7/10 07:00)
誰でもそうだと思うのだが、学生時代の親友とずっと付き合っていると、あの頃同じスタンスで生きていたのに、今では全然違う価値観で全く違う人生を送っている友がいる。これがすごく面白く、自分が友の事をあまり深く理解していなかった事が、よくわかった。学生の頃は、気があって一緒に行動できればよかっただけである。写真をとおして、今の彼女の生活環境にどっぷり浸かり、少しでももっと理解を深めたいと思う。
彼女は、私が初めて親にオーストラリアへ連れて行かれた時の高校時代の親友で、大学も一緒だったが、今は農場夫の奥さんになって、オーストラリアの田舎の人口2000人にも満たない町に住んでいる。2012年12月、南半球の真夏の摂氏42度の中、1055km運転して暫くぶりに会いに行った。
オーストラリアの田舎での農場経営は、都会の私達の仕事と似ているようで又違う。雨量の有る無し又タイミングで収入が激変する。無駄を省く事では同じだが、省くものが違う。都会人は、出費だが、農夫はただ食いの生き物だ。子供を育てる環境や価値観も違う。
何度か彼女のところへ撮影に行っているが、まだまだ彼女の全は分かっていない。彼女いわく『本当の私がわかったら、驚くかも』だそうである。
この写真展開催にあたり、ご指導ご協力いただきました方々に深く感謝申し上げます。
出展作品数:バライタモノクロ 約35点
(写真展情報より)
会場・スケジュールなど
- ・会場:オリンパスギャラリー東京
- ・住所:東京都新宿区西新宿1-24-1エステック情報ビル地下1階
- ・会期:2015年7月24日金曜日~2015年7月29日水曜日
- ・時間:11時~19時(最終日15時まで)
- ・休館:日曜日・祝日
- ・入場:無料
作者プロフィール
1970年親の海外赴任について、オーストラリアへ行く。
オーストラリア国立大学(ANU)人文学部卒業。
オーストラリア シェル石油株式会社 情報システム部で13年間働く。
1938年製の古いカメラを父から譲り受け、2002年からは写真、暗室技術を学ぶ。2006年から、写真家、北井一夫氏に学び、今もアドバイスを頂いている。2007年-2010年はサハリンで、2011年からは、オーストラリアで写真を撮り続けている。
<写真展>
2002年 グループ展“Zooming In 3”アメリカンクラブで出展
2006年 2007年 Art Space Motorにて、グループ展3回出展(Globe in Chicago, Cafe, Life on Charles Bridge-Czechoslovakia)
2010年 ロシア、サハリン2展 「Sakhalin」「Life in a Jungle、カンボジア」
2011年 オリンパスプラザ東京 「サハリンの四季」
2013年 オーストラリア、ブリスベン 「Grenfell」
2013年 オリンパスプラザ東京 「ノグリキ、サハリンのシリーズ第2編」
2014年 コールピットギャラリーいわき 「サハリンの四季」
2014年 オーストラリア、シドニー10x8ギャラリー 「サハリンの四季」
2014年 オーストラリア、シドニー10x8ギャラリー グループ展 「Launch of December at 10x8」
2015年 オリンパスプラザ東京 「オーストラリアの田舎町」
2015年 オーストラリア、メルボルン、ギャラリーカラーファクトリー 「サハリン」(予定