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山村雅昭写真展 そして無垢の土地を「ワシントンハイツの子供たち」のために
(大阪ニコンサロン)
(2013/3/14 00:00)
ワシントンハイツとは、代々木公園の敷地内にあった旧陸軍の練兵場を1945年に米軍が接収して建設した、米国軍人とその家族のための街の名である。
日本へ返還後、同所は64年に開催された東京オリンピックの際に選手村として使用されるが、以後は1棟を遺してすべて解体され、現在に至る。
作者は、59年から62年にかけてこのワシントンハイツに通い、米国人の少年少女のポートレイトを撮影しつづけた。遺された作品は数百点にのぼる。
「植物に」で第1回伊奈信男賞を受賞した華々しい脚光の浴び方とは異なり、「ワシントンハイツの子供たち」は世間に広く発表されることのないままだったが、87年に亡くなる直前まで、複雑な表情を見せる子どもたちのネガを、まるでそれらに取り憑かれたかのように焼き続けていたそうだ。
本展には、「植物に」「花狩」を経て円熟期を迎えつつありながらも、原点への回帰を試みた写真家の新鮮な視覚的驚愕が、凝縮されている。モノクロ約50点。
(写真展情報より)
山村雅昭写真展「そして無垢の土地を『ワシントンハイツの子供たち』のために」
- 会場:大阪ニコンサロン
- 住所:大阪市北区梅田2-2-2 ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
- 開催日:2013年3月28日(木)~2013年4月10日(水)
- 時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
- 休館:会期中無休