【フォトキナ】開発発表の新レンズを展示したシグマブース
シグマブースでは、恒例の「レンズバー」を設置していた他、フォトキナ2012に合わせて開発発表したレンズ3本を展示していた。
マウント別にレンズを多数揃えておりリクエストに応じてレンズを試すことができるレンズバー | 多くの来場者で賑わっていた |
新たに発表したのは「17-70mm F2.8-4 DC Macro OS HSM」、「35mm F1.4 DG HSM」、「120-300mm F2.8 DG OS HSM」の3本。ブースではケース内展示で手に取ることはできなかったが、商談スペースで実機を撮影することができた。
■17-70mm F2.8-4 DC Macro OS HSM(Contemporaryライン)
■35mm F1.4 DG HSM(Artライン)
フードの根元部分に新たにラバーを巻いたことで、指の感触が良くなったという |
■120-300mm F2.8 DG OS HSM(Sportsライン)
■他社には絶対負けないものを作る
既報の通り、同社では今後交換レンズを「Contemporary」、「Art」、「Sports」の3つのラインに統合することを明らかにしている。
これについてシグマ代表取締役社長の山木和人氏は、「交換レンズは種類が多く、エントリー層のユーザーがどのレンズを購入すればよいのかわからないという問題があった。プロユーザーであっても、同様の問題があると認識していた。
シグマ代表取締役社長の山木和人氏 |
レンズにはさまざまなトレードオフの条件があり、シグマとしてどういうバランスで作ったのか、我々の思いやコンセプトをより正確に伝える必要がある。それは例えば大きく高価であっても性能を極限まで追求したレンズなのか、性能も追求するがサイズやコストも考慮したものなのかといった設計意図のこと。
従来からの各レンズともそれぞれ企画上のコンセプトがあるが、大きく分けると今回の3ラインに集約できるのではないかと思っている。3つのラインはこれからの進むべき方向性を示すものでもあり、コンセプト通りに作ることに注力していく」(山木氏)と説明した。
今後出していくレンズについては、「他社には絶対負けないものを作る。少なくとも設計時点で他に劣っているものは製品化しない。まず設計でカテゴリートップを狙っていく」(山木氏)とした。
なお同社ではレンズとパソコンを接続して、パソコンから焦点距離別のピント微調整やフォーカスリミッターの設定を行なうためのUSBドックも用意する。
レンズとパソコンをUSBで接続するためのドック | USB端子を備える |
マウントと反対の面 |
「ハードウェアと異なりソフトウェアは変更できるので、ユーザーの目的に応じた設定を実現できる。ピント微調整機能は、ユーザーによっては万能とは言えない面もあるが、フォーカスリミッターは飛行機を撮る人は特に便利なのではないか。」(山木和人氏)と説明した。
最新のDPシリーズであるDP1 Merrill(右)および「DP2 Merrill」(左)も試すことができる。 | SD1 Merrillもあった |
“SIGMA CandyShop”という撮影コーナもあっった | ブースではダンスパフォーマンスなどを行なっていた |
すっかり同社ブースの名物になった大口径超望遠レンズ「APO 200-500mm F2.8/400-1000mm F5.6 EX DG」のコーナーも | シグマブース |
2012/9/21 11:51