アップル、Aperture 3とiPhoto '11を更新。iCloudの「フォトストリーム」に対応


 アップルは13日、「Aperture 3」および「iPhoto '11」の最新アップデートを公開した。iCloudおよびiOS 5に対応したのがメインで、iCloudの機能のひとつ「フォトストリーム」を使用するには必須のアップデートとなっている。バージョン番号は、Apeture 3が3.1.3、iPhotoが9.2。

 フォトストリームは、13日公開のiCloudの一機能。iPhoneなどのiOSデバイス、Mac、Winodowsなどと最近の写真1,000枚を同期する仕組み。MacではAperture 3およびiPhoto '11で利用できる。

iPhoto '11でフォトストリームを初めて使用するときの画面。この後、通常のアルバムと同様の画面になり、iCloudで同期された写真がサムネイルで表示される

 例えば、iPhone(iPhone 4S以前の製品は、iOS5へのアップデートが必要)で写真を撮影するとiCloudにアップロードされ、iCloudを通じてiPadやMacなどの対応デバイスで表示・保存が可能になる。

 iCloudのアカウントは既存のApple IDを利用可能。各デバイスでiCloudを設定すると、Aperture 3およびiPhoto '11のライブラリに「フォトストリーム」という項目が加わる。編集部で試したところ、iPhone 3GSで撮影した画像は、フル解像度で「フォトストリーム」に送られていた。大事な写真を残しておきたい場合は、「フォトストリーム」からAperture 3の「プロジェクト」や、iPhoneの「カメラロール」などローカルへコピーする。

 そのほかのアップデート内容は次の通り(アップルのアップデート情報より引用)。

・Aperture 3
  • 写真をトリミングしているときに“読み込み中”インジケータがビューアに再表示される問題を解決しています
  • アプリケーションの終了時にフルスクリーンモードだった場合、再度起動すると自動的にフルスクリーンモードになります
  • ピンチでズームのジェスチャを使うと、ビューアで“拡大/縮小”モードが自動的に有効になります ビューアで左右のスワイプジェスチャを使って写真間を移動できるようになります
  • “環境設定”で、写真を送信するメールアプリケーションに Microsoft Outlook を選択できるようになります
  • OS X Lion で実行している場合、ブラシで調整しているときに予期せず終了する問題が修正されます。
  • ルーペの50〜100%の拡大率が正しく表示されるようになります
  • OS X Lion で実行している場合、外部編集したイメージのカラープロファイルが間違って表示される問題が修正されます
  • Aperture に読み込んだ写真を iPhone および iPad から削除するオプションが“読み込み”ウインドウに追加されます
  • “分割表示”および“ビューア”のみのモードのときに、“リフトとスタンプ”ツールのカーソルが正しく表示されるようになります
・iPhoto '11
  • 1枚表示モード時に左右のスワイプジェスチャを使って写真間を移動できるようになりました
  • 以前に読み込んだ写真が読み込みウインドウの別セクションに表示されるようになりました
  • ブック/カレンダーのテーマとカードのカテゴリが回転表示のポップアップメニューで選択できるようになりました
  • ブックの一部のページが正しくプリントされない問題が解決されます
  • ライブラリを再構築したときに保存済みのスライドショーとブックが正しく保持されるようになりました


(本誌:折本幸治)

2011/10/13 19:04