新宿ニコンサロン、山本眞弓写真展「風の化石」


 新宿ニコンサロンは、山本眞弓写真展「風の化石」を7月12日から開催する。

およそ1200年前、京都南西の地に嵯峨天皇が弘法大師空海に託された「東寺」がある。空海はそこに真言密教の小宇宙を作りあげた。
空海の命日21日には、毎月「市」がたち、「弘法さん」と呼ばれ、大勢の人々で賑わいをみせる。寺の境内には遠くシルクロードを通って運ばれたであろう仏像や装飾品、日本の古い時代の着物や道具類等が所狭しと並べられる。
それら一つひとつの「物」の周りには、それらが作られ、使われた時代の風が包み込まれ、やさしく守っている。そして時間や時代を経て、その「物」を手にした人々に語りかけ、目を楽しませ、その一瞬を幸せにしてくれる。
現世の「物」も又、人から人へ、時代から時代へ時空を超え、姿、形を変えながら、風の繭の中で守られて化石化していく。それらの「物」は人々に多くの夢を語り続けながら宇宙の塵となって消え去るまで、諸行無常をくり返し、東寺の境内という小宇宙の中で、生きながら曼荼羅の大宇宙へと広がっていくのである。カラー40点。(写真展情報より)

  • 名称:山本眞弓写真展「風の化石」
  • 会場:新宿ニコンサロン
  • 住所:東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階
  • 会期:2011年7月12日〜2011年7月25日
  • 時間:10時30分〜18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休

(本誌:折本幸治)

2011/6/27 13:06