ニコンサロン、高田啓一写真展「あれから」


 新宿ニコンサロンと大阪ニコンサロンは、高田啓一写真展「あれから」を開催する。

鳥取県立鳥取聾学校は、昨年創立100周年を迎えた。作者はそのうちの1/3近くの33年間聾学校に勤務し、定年退職した。33年のうち28年間は写真の指導に当たり、生徒ともども全国各地で開催される大会へ参加したり、たくさんの写真仲間を作るなど、貴重な経験を積むことができた。
その後、卒業生たちと話をしていくなかで、地元の小・中学校で過ごした時の差別的な発言や仲間外し、現在の職場でのコミュニケーション面の配慮不足や身体的苦痛、社会生活をおくる上で情報保障が不十分なための不便さ等、今だから話せる多くの苦しみを聞くことができた。
社会に矛盾を感じながらもたくましく生きている卒業生たちへ、作者ができる恩返しは、写真を通じて多くの人たちに聴覚障害者の現状を知ってもらうことではないかと思い、彼らに撮影の協力を頼んだところ、ほとんどの卒業生が快く協力してくれた。
本展では、卒業生の在学中の写真と現在の写真、そして社会へのメッセージもつけて展示する。モノクロ74点。

(写真展情報より)

  • 名称:高田啓一写真展「あれから」
  • 会場:銀座ニコンサロン
  • 住所:東京都中央区銀座7-10-1 STRATA GINZA (ストラータギンザ) 1階・2階「ニコンプラザ銀座内」
  • 会期:2011年6月28日~2011年7月11日
  • 時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休
  • 名称:高田啓一写真展「あれから」
  • 会場:大阪ニコンサロン
  • 住所:大阪府大阪市北区梅田2-2-2 ヒルトンプラザ ウエスト・オフィスタワー13階
  • 会期:2011年7月14日~2011年7月20日
  • 時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休

(本誌:武石修)

2011/6/14 00:00