キヤノン、GPS機能搭載の14倍ズーム機「PowerShot SX230 HS」


 キヤノンは、GPS機能を搭載したコンパクトデジタルカメラ「PowerShot SX230 HS」を3月3日発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は4万円前後の見込み。本体色はブラック、ブルー、レッド。

PowerShot SX230 HS(ブラック)PowerShot SX230 HS(ブルー)
PowerShot SX230 HS(レッド)

 2010年3月発売の「PowerShot SX210 IS」の後継モデル。基本的なスタイリングはそのままに、キヤノンのデジタルカメラで初めてGPS機能を搭載した。今春の同社ラインナップで、GPS搭載機種は本機のみとなる。

 撮影したときの位置情報を静止画および動画に付加できるほか、ロガー機能を「入」にすると、電源オフ時に一定間隔で位置情報を取得・記録する。また、付属ソフトの「Map Utility」を使い、地図上に写真を並べて表示することも可能。

 撮像素子は有効約1,210万画素の1/2.3型裏面照射型CMOSセンサー。高感度対応の撮像素子と画像処理エンジンの組み合わせによる「HS SYSTEM」採用を標榜する。前モデルPowerShot SX210 ISは、有効約1,440万画素の1/2.3型CCDだった。

 レンズのスペックは、PowerShot SX210 ISから変化してない。焦点距離28-392mm相当(35mm判換算)の光学14倍ズーム。開放F値はF3.1-5.9。また、本体上面にあったズーム操作用のレバーをシャッターボタン同軸のリングレバーに変更することで、ズーム時の操作性を向上させたという。

PowerShot SX230 HS(ブラック)PowerShot SX230 HS(ブラック)
PowerShot SX230 HS(ブラック)PowerShot SX230 HS(ブラック)
PowerShot SX230 HS(ブルー)PowerShot SX230 HS(ブルー)
PowerShot SX230 HS(ブルー)PowerShot SX230 HS(ブルー)
PowerShot SX230 HS(レッド)PowerShot SX230 HS(レッド)
PowerShot SX230 HS(レッド)PowerShot SX230 HS(レッド)

 さらに、人物以外の被写体も自動で検出し、ピントと露出をあわせ続ける「主役フォーカス」を備えた。同時発表のIXYおよびPowerShot上位モデルが搭載する機能で、カメラが自動的に主要被写体を検出。鉄道や動物などにも効果を発揮するという。主役フォーカスの増設により、こだわりオートも22シーンから32シーンに増加した。

 前モデルで1,280×720ピクセルだった動画記録は、今回から1,980×1,080ピクセルのフルHDムービーになった。動画記録時のシーン認識機能「こだわりオート動画」も利用できる。前モデルに引き続き、背面に動画ボタンを備える。

 PowerShot SX210 ISで撮影モードに含まれていた「ジオラマ風」、「魚眼風」、「極彩色」、「オールドポスター」などのエフェクトは、新設の「クリエイティブフィルターモード」に集約。新たに「モノクロ」、「トイカメラ風」も加わり、計6種類の演出効果を選べるようになった。

専用ケースのPSC-2750BK防水ハウジングのWP-DC42

主な仕様
製品名PowerShot SX230 HS
撮像素子1/2.3型有効約1,210万画素裏面照射型CMOSセンサー
レンズ焦点距離28-392mm相当(35mm判換算)F3.1-5.9
最短撮影距離5-50cm(マクロモード)
手ブレ補正レンズシフト式
感度ISO100-6400
露出プログラムマニュアル露出、絞り優先、シャッタースピード優先、プログラムAEなど
測光方式評価、中央部重点平均、スポット
シャッター速度15-1/3,200秒
液晶モニター3型約46.1万ドット
記録メディアSDXC/SDHC/SDメモリーカードなど
連写速度最大約3.2枚/秒
動画記録1,980×1,080・24fps・H.264など
バッテリーNB-5L
撮影可能枚数約210枚
外形寸法105.7×61.6×33.2mm
質量約223g(バッテリー、メディア込み)(CIPA準拠)


(本誌:折本幸治)

2011/2/7 15:50