新宿ニコンサロン、宮高奈美写真展「Wonder Drug」


 ニコンサロンbis新宿は、宮高奈美写真展「Wonder Drug」を21日から開催する。

(c)宮高奈美

時代とともに過剰化していくファッションモードや身体行為。作者はそれらを遊戯化することで、普段の日常感覚を変容させ、困惑の世界へと導こうと試みている。
テーマは、「現在の我々にとって衣装モードとは何か?」ということへの問い掛けをきっかけに、現在という時代の特性を考えようとするものである。
言うまでもないことだが、古くから衣装と人の生活は切り離せない関係にあった。はじめは肉体の保護として、やがて社会の制度として機能してきたと言える。身分制度、職業、性別、年齢など社会的立場の違いを表すものとしての要素が大きく占めるようになってきた衣装だが、今や衣装モードは個性を外に発信する個人的な自己表現の割合が大きくなってきている。そしてこの現象は、この過剰な消費時代にあって、ますます過激になってゆくように見受けられる。
作者は、特殊な衣装と遊戯化したポーズのモデル撮影をすることで、この現代の状況を表現しようとしている。カラー33点。
(写真展情報より)

 なお、25日の13~14時にギャラリートークを開催する。

  • 名称:宮高奈美写真展「Wonder Drug」
  • 会場:ニコンサロンbis新宿
  • 住所:東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階
  • 期間:2010年12月21日~2010年12月29日
  • 時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館日:会期中無休

(本誌:武石修)

2010/12/7 00:00