オリンパス、「E-PL1」など国内外で好調も減収


オリンパス・ペンライトE-PL1

 オリンパスは5日、平成23年3月期第1四半期の連結業績を発表した。

 売上高は2,060億600万円(前年同期比0.4%増、以下同)、営業利益は111億5,400万円(1.8%減)、純利益は15億100万円(16.9%減)。

 デジタルカメラを含む映像事業の売上高は345億4,500万円(16.2%減)、営業損失は9億1,200万円(前年同期は3億6,800万円の営業利益)。

 レンズ交換式デジタルカメラ「オリンパス・ペンライトE-PL1」が国内外で好調だったほか、コンパクトデジタルカメラの「SP」シリーズや「μ-TOUGH」シリーズの売上が堅調に推移したが、円高と低価格帯カメラ市場での競争激化に伴う販売台数の減少を受けて減収となった。

 デジタルカメラの売上は308億4,200万円(17.9%減)で、全分野に占める割合は15%だった。通期ではそれぞれ1,494億円(6%減)、16.6%を見込む。

 医療事業の売上高は859億6,100万円(9%増)、営業利益は168億8,700万円(5.6%増)。ハイビジョン内視鏡システムが国内外で伸長。ジャイラス社との統合シナジーにより、外科関連製品や、内視鏡治療に使用するディスポーザブルガイドワイヤの新製品が好調に推移し増収増益となった。

 ライフ・産業事業の売上高は222億2,900万円(30.1%減)、営業利益は7億9,400万円(50.2%減)。産業機器分野ではフラットパネルディスプレイ検査装置、レーザー顕微鏡シリーズ、工業用顕微鏡などの売り上げが好調に推移。ライフサイエンス分野でもシステム生物顕微鏡が国内で伸長したものの、事業全体では分析機分野の事業を譲渡したことにより減収減益。

 情報通信事業の売上高は513億4,000万円(30.9%増)、営業利益は12億5,100万円(17.1%増)。企業買収などによる携帯電話端末の販売網拡大により増収となった。

 その他事業の売上高は119億3,100億円(15.3%減)、営業損失は10億5,900万円(前年同期は14億4,300万円の赤字)。生体材料分野の人工骨補填材の売上が国内外で堅調に推移したものの、一部子会社を売却したことによる売上の減少などにより減収となった。

 通期の予想は、2010年2月10日発表の予想に対して売上高を200億円減の9,000億円(2.2%減)、営業利益と純利益は据え置きの630億円、210億円それぞれ見込む。原価低減や経費管理の徹底など、施策の強化を盛り込んだ。



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2010/8/5 17:52