上陸50周年を記念したポラロイド写真展「さよならからの出会い」


 多摩美術大学、サミット・グローバル・ジャパン、横浜美術館は、ポラロイドの日本上陸50周年を記念した写真展「126 POLAROID ―さよならからの出会い―」を8月7日から開催する。

 ポラロイドフィルムによる作品124点の展示に加えて、横浜美術館が所蔵する大判のポラロイドフィルム作品18点も展示する。荒木経惟氏、飯沢耕太郎氏、沢渡朔氏、藤代冥砂氏、森山大道氏、若木信吾氏らを始め、写真家、著名人、学生などポラロイドフィルムに特別な想いがある作家ら126名が参加する。

 本展は、2008年のポラロイドフィルム生産中止を受けて企画されたものです。ポラロイドフィルム独特のボリュウム感、淡い色彩、画像出現の期待時間、掌サイズ、書き込み自由な白い額縁、メカニカルなシャッター音、夢の中のような解像度、可愛いぼけ味、加工可能なフィルムベースなどに強い愛着を感じる人が多く、沢山のかたの参加を得ました。東京展の後、京都、大阪、そしてまた東京と巡回し、最後に横浜美術館での展示が決まりました。

 2009年にフィルムの再生産が決定したのを受けて、本展もタイトルを変更しました。さようなら、から始まって、こんにちは、で終わる。なにか、子供の出産にでも立ち会ったかのようで嬉しいかぎりです。

 沢山のかたに足を運んでいただき、ポラロイドフィルムの多様な表現とその魅力を知ってもらいたいと思います。ぜひ、さようならの寂しさと、再会の楽しさを味わってください。(発起人である萩原朔美氏のコメントより)

 なお、本展に参加した作家のうち、掲載許可がおりた作家を中心に、写真展と同名称の写真集(赤々舎刊)を会期中に出版する。

  • 名称:「126 POLAROID ―さよならからの出会い―」
  • 会場:横浜美術館 本館1階アートギャラリー1
  • 住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
  • 期間:2010年8月7日から2010年8月29日
  • 時間:10時から18時(金曜は20時まで)
  • 休館:8月12日、8月19日、8月26日
  • 入場料:無料


(本誌:武石修)

2010/7/9 16:15