ナナオ、調整範囲の広いスタンドを採用した「ColorEdge CG243W-B」


 ナナオは、ハードウェアキャリブレーションに対応する液晶ディスプレイ「ColorEdge CG243W-B」を7月23日に発売する。価格はオープンプライス。直販価格は16万8,000円。CG243W-B本体とカラーキャリブレーションセンサー「ColorMunki」(X-Rite社製)をセットにしたセンサーセットも19万9,500円で用意する。

ColorEdge CG243W-BセンサーセットはX-Rite社のColorMunkiを同梱

 2009年8月に発売した「ColorEdge CG243W」のスタンドに、より広範囲の調整が可能な「FlexStand」を採用した後継機種。液晶パネルの各種性能はCG243-Wを継承している。遮光フードが付属する。

 新たに採用したFlexStandの機構は、157mmの昇降(画面最大昇降184.5mm)、右回り90度の縦回転、上30度のチルト、左右172度ずつのスウィーベルに対応。モニター部は100mmピッチのVESAマウントに適合する。

 液晶パネルは24.1型1,920×1,200ドットのIPSタイプ。視野角は水平垂直とも178度。色域はAdobe RGBカバー率98%、NTSC比102%。最大輝度は270cd/平方m、コントラスト比は850:1。応答速度は13ms(中間階調域で5ms)。

 3Dルックアップテーブルの採用、色ムラを低減するデジタルユニフォミティ補正回路などの特徴も継承した。キャリブレーションソフトは専用の「ColorNavigator」が付属する。

 また、EBU、REC709、SMPTE-C、DCIなどの代表的な放送規格で定められた色域やガンマを再現するカラーモードなど、動画表示に適した機能を搭載している。

 輝度と色度の安定回路のほかに温度センサーを引き続き搭載。気温の変化に応じて色度を自動調節する。また、画面全体の輝度と色度の均一性を出荷時に調整し、データシートを同梱する。

 スタンドを含むサイズは566×381.5〜538.5×242〜256mm。フード装着時は571×387.5〜544.5×371〜384.5mm。縦回転使用時は367×551.5~638×251~256mm。重量は約10.1kg(遮光フード装着時は約10.9kg)。

 モニター部のサイズは566×367×85mm。重量は約7.1kg。

A3実寸表示に対応FlexStandの調整範囲


(本誌:鈴木誠)

2010/6/22 17:36