ナナオ、「ColorEdge」など24.1型液晶ディスプレイ2機種
ナナオは、画像処理に向いた高機能の液晶ディスプレイ2機種を発表した。価格はいずれもオープンプライス。
■ColorEdge CG243W
ColorEdge CG243W |
ColorEdgeは、厳密な色再現性能を必要とする業務用途に向けたシリーズで、ディスプレイ本体内のみで色調整を行なうハードウェアキャリブレーションに対応する。発売日は8月5日。
「CG243W」は、同じ24.1型液晶を搭載するCG241W/CG242Wの後継機種にあたり、業務からハイアマチュア層までをカバーする。
価格はオープンプライス、直販サイト「EIZOダイレクト」の直販価格は188,790円。キャリブレーションセンサーとのセットは209,790円。
また、動画編集に対応するため、EBU、Rec 709、DCI、SMPTE-Cなどの放送規格に対応したカラーモードを備える。
液晶解像度は1,920×1,200ドット。液晶種別は視野角が広いIPSタイプで、水平垂直とも178度をカバーする。また、色域が広く、Adobe RGBカバー率で98%、NTSC比で102%をカバーする。
従来機種から輝度と色度の安定回路を搭載しているが、新たに、温度センサーも搭載し、気温の変化に応じて色度を自動調節する。また、画面全体の輝度と色度の均一性が出荷時に調整され、データーシートも同梱される。
入力端子はDVI-I×2とDisplayPort×1の3系統。DisplayPortは、新たに10bit入力に対応し、最大10億7,374色の表示が可能となる。
そのほかの主な仕様は、最大輝度270カンデラ/平方m、コントラスト比850対1、画素ピッチ0.27×0.27mmなど。本体サイズは566×230×456~538mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約10.7kg。スタンドは上方向40度のチルト、左右各35度のスイーベルに対応する。蛍光灯などの映り込みを防ぐ遮光フードが付属する。
DisplayPort端子を備える |
CG243Wの色差ΔE*ab分布(128階調) |
色再現域 |
■FlexScan SX2462W
FlexScan SX2462W |
FlexScanシリーズは、ColorEdgeほどの厳密な色再現は必要としないが、高品質な表示能力が必要という分野に向けた製品。発売日は8月10日。
「SX2462W」は、筐体や、主な仕様はColorEdge CG243Wと共通となっている。価格はオープンプライスで、直販価格は104,800円とCG243Wに比べると廉価となっている。
24.1型IPS液晶、Adobe RGBカバー率で98%、NTSC比で102%の色域、3系統入力、DisplayPortの10bit入力対応、温度センサーによる色度補正など、CG243Wの主な機能を継承する。
ハードウェアキャリブレーションへの未対応、出荷時の輝度/色度の調整精度、放送規格カラーモードの未対応などが、主な相違点となる。
2009/6/23 15:12