オリンパス「ダストリダクションシステム」が全国発明表彰で特別賞に


 オリンパスは18日、同社の「塵除去装置搭載デジタル一眼レフカメラの発明」が、「平成22年度全国発明表彰」で特別賞・朝日新聞発明賞を受賞したと発表した。

E-1が搭載したスーパーソニックウェーブフィルターとCCDユニットダストリダクションシステム搭載の最新機種「E-PL1」

 対象となった発明は、撮像素子の前に光学素子(スーパーソニックウェーブフィルター)を配置し、撮像素子を密封構造にすることで撮像素子へのほこりの付着を防ぐとともに、光学素子の表面に付着したほこりを超音波振動によって弾き飛ばし除去するもの。「ダストリダクションシステム」として、オリンパスが2003年10月に発売したデジタル一眼レフカメラ「E-1」に初めて搭載されて以来、すべてのオリンパス製レンズ交換式デジタルカメラが搭載している。

 受賞者は、オリンパスイメージング株式会社開発本部の川合澄夫氏。特許出願は2000年12月28日。特許登録は2009年3月21日。

 全国発明表彰は、1919年に科学技術の向上と産業の発展に寄与することを目的として開始。多大な功績をあげた発明・創作(第一表彰区分)、あるいはその優秀性から、今後大きな功績をあげることが期待される発明(第二表彰区分)を表彰する。

 賞名は次の通り。恩賜発明賞、特別賞(文部科学大臣発明賞、経済産業大臣発明賞、特許庁長官賞、発明協会会長賞、日本経済団体連合会会長発明賞、日本商工会議所会頭発明賞、日本弁理士会会長賞、朝日新聞発明賞)、発明賞、21世紀発明賞、21世紀発明奨励賞。




(本誌:折本幸治)

2010/6/18 13:03