シグマ、「17-70mm DC Macro」に手ブレ補正を搭載


 シグマは、交換レンズ「17-70mm F2.8-4 DC Macro OS HSM」を発売する。キヤノン用を12月18日を発売。シグマ用、ソニー用、ニコン用、ペンタックス用は発売日未定となっている。価格は5万9,010円。

17-70mm F2.8-4 DC Macro OS HSM

 従来の「17-70mm F2.8-4.5 DC Macro HSM」に手ブレ補正機構「OS」(Optical Stabilizer)を搭載し、さらに望遠側の開放F値をF4.5からF4に変更するなど、性能向上を図った。APS-Cサイズの撮像素子を搭載するデジタル一眼レフカメラ専用の交換レンズ「DC」シリーズの新製品。

 従来製品の特徴である近接撮影能力も継承。ただし最短撮影距離が20cmから22cmに、最大撮影倍率が1:2.3から1:2.7へとわずかにスペックダウンしている。ワーキングディスタンスは約4.7cm。

 また、絞り羽根が円形絞りになった。絞り羽根の枚数は7枚で変わっていない。

 さらに従来レンズと異なり、すべてのマウント用に超音波モーターのHSM(Hyper Sonic Moter)をAF駆動用として採用。従来はニコン用のみHSMを搭載していた。なお、ニコン用従来レンズも2006年の発売当初は非HSMであり、2007年からD40対応のためHSM化されている。

 OSの補正効果は約4段分。レンズ内補正式の手ブレ補正機構だが、ボディ内手ブレ補正機構を備えるソニーボディおよびペンタックスボディでも使用できる。

 レンズ構成は13群17枚。うち1枚はELD(Extraordinary Low Dispersion:特集低分散)、3枚は非球面レンズとなっている。

 フォーカス時に前玉が回転しないインナーフォーカスを採用。フィルター系は72mm、最大径79mmは従来製品と同等。全長は88.9m。重量は535g。花形フードが付属する。

レンズ構成図


(本誌:折本幸治)

2009/12/4 16:00