キヤノン、HD動画に対応した20倍ズームモデル「PowerShot SX20 IS」


 キヤノンは、20倍レンズを搭載した高倍率ズーム機「PowerShot SX20 IS」を27日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は5万5,000円前後の見込み。

PowerShot SX20 ISPowerShot SX20 IS

 2008年10月に発売した「PowerShot SX10 IS」の後継モデル。新たにHD動画撮影に対応したほか、進化したシーン認識機能、ダイナミックレンジ拡張機能なども搭載した。

 撮像素子は前モデルの1/2.3型有効1,000万画素CCDから、1/2.3型有効1,210万画素CCDになった。最大記録解像度は4,000×3,000ピクセル。感度はISO80~1600。200万画素相当ではISO3200での撮影も可能。動画は最大1,280×720ピクセル、30fpsのMOV(H.264)形式で記録できる。ステレオマイクも装備した。

PowerShot SX20 ISPowerShot SX20 IS
PowerShot SX20 ISPowerShot SX20 IS

 自動シーン認識機能「こだわりオート」には、新たに人物が動いている場合の認識に関わる4シーンを追加した。これにより、合計22シーンからカメラが最適なシーンを選択するようになる。また、こだわりオート中にシャッターボタンを半押した後でも、AFおよびAEを追従し続ける「サーボAF/AE」も追加した。同機能は被写体が人物の場合のみ有効。従来、シャッターボタンを半押し後は、AFとAEが固定してしまうため、被写体が動いた場合ピントや露出が合わないことがあった。なお、目つむり検出(レックレビュー)も新搭載した。目をつむった顔を検出した場合、アイコンを表示して知らせる。

 従来の「暗部補正」機能に「ダイナミックレンジ拡大」機能を追加。よりなめらかな階調が表現できるという。また、同機能は再生時に効果を施すこともできる。

 レンズは35mm判換算の焦点距離28~560mm、F2.8~5.7の20倍ズーム。レンズ駆動には静粛なUSM(超音波モーター)とVCM(ボイスコイルモーター)を引き続き採用。動画撮影時のノイズに配慮した。最短撮影距離は広角端で50cm、望遠端で1m。マクロ時は広角端で10cm、スーパーマクロ時は広角端で0cmまで接近して撮影できる。光学式手ブレ補正機能(IS)も利用可能。

付属のフードを装着したところクリップオンストロボ「580EX II」を装着したところ

 液晶モニターは約23万ドットの2.5型クリアライブ液晶V。クリアライブ液晶Vは、フリーアングル(バリアングル)式のクリアライブ液晶を指す。なお、本体には約23.5万ドット0.44型のEVFも備える。

 シーンモードやプログラムモードのほか、絞り優先AE、シャッター速度優先AE、マニュアル露出が可能。ホットシューやHDMI端子も備える。 記録メディアはSDHC/SDメモリーカード、MMC、MMCplus、HC MMCplus。電源は単3アルカリ乾電池または単3ニッケル水素充電池それぞれ4本。

 本体サイズは124×86.9×88.3mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量は約560g。

同梱品



(本誌:武石修)

2009/8/20 13:02