アドビ、「DNG 1.3」の仕様を公開

〜歪曲収差などの補正情報に対応

Lightroom 2.4

 アドビシステムズは、RAWファイルフォーマット「DNG 1.3」の仕様を公開した。24日公開の「Photoshop Lightroom 2.4」、「Camera Raw 5.4」、「DNG Converter 5.4」に盛り込まれている。

  DNG(Digital Negative)は、アドビが提唱する標準形式のRAWフォーマット。DNG 1.3では「命令コード」(Opcode)機能を追加し、例えば、歪曲収差、色収差、口径食、欠損ピクセルの補正などを命令コードとしてDNGに埋め込むことで、それらの処理をPCでのデモザイク時に行なうよう指定できる。現在、こうした補正をカメラ内で行ない出力するケースが見られるが、アドビでは命令コードをDNGに付加する方式について、カメラの処理能力による制限に縛られず、画像データのクオリティを維持する意味で有意義としている。

 またアドビは、DNG SDKにも同様のアップデートを行なっている。

 以上を含む主な更新内容は下記の通り。

  • DNGタグに「OpcodeList1」、「OpcodeList2」、「OpcodeList3」、「NoiseProfile」を追加した
  • 欠損ピクセル処理の際、バッドピクセルの修正コードを命令コードリストのタグに含む方式を追加した
  • DNGタグ「CFALayout」に、命令コードが使用する値6~9を追加した

 このうちOpcodeList1は読み込み直後、OpcodeList2はデモザイク直前の値参照後、OpcodeList3はデモザイク直後のタイミングでファイルに適用される。



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2009/6/25 16:43